オートポリス スポーツ走行 2021.10.3

9月に全日本選手権を観戦して日本のトップライダーたちの走りをたっぷりとインプット(観察・勉強)したので、今度はアウトプット(実践)する番です。もちろん全日本ライダーの高度な走りをそっくり真似できるわけではありませんが、自分のレベルに落とし込んで考えた時に課題や気づきが得られたので、少しずつ消化していきたいと思います。

 

全日本ライダーのオンボード映像
各ライダーが動画を配信しており、貴重なオンボード映像を見ることができます。スポーツ走行前の予習に最適です。自分の走行動画と比較して、自らの遅さに打ち震えましょう。
特にこの動画は必見。JSB1000、CBR1000RR-Rの亀井雄大選手。メーターで各コーナーのギアと回転数も見ることができます。

 

 

新品タイヤ投入
走行の前に、タイヤはいつものレイラスポーツにて交換してもらいました。今回はスリックタイヤ(ミシュランのパワースリック)にしようか迷ったんですが、お店に問い合わせると入荷未定とのことでパワーカップ2をお替わりすることにしました。これで3セット目です。

持ち上げてもらって面映ゆい心地です。

 

 

意外と空いていた
日曜日のオートポリスは快晴、気温は日中で27度前後。まだ暑さが残るとはいえスポーツ走行には充分に快適な気候。全国的に新型コロナウィルスの緊急事態宣言が解除された最初の日曜日ということで、さぞかし混み合うだろうと予想していました。本日はタイム分けがない2SP枠のみのためクリアを取るのは難しいかと思いきや、意外なほど台数が少なくて走りやすかったです。

f:id:sundayrider:20211004171620j:plain

 

 

ホームストレートは向かい風
今日はそれほど強風ではないもののホームストレートが向かい風。前回の走行で実践したブレーキングポイント(ピットレーンから伸びるゼブラゾーンの先端)では止まり過ぎてしまうので、少しずつ奥にずらして良いポイントを探っていきます。その日のコンディションによって予め決めた走り方を微調整することも大切だと実感しました。

 

 

ブレーキングポイント・エトセトラ
1コーナー以外のブレーキングポイント(ブレーキを掛け始める場所)、僕の目安は以下の通りです。

  • 3コーナー・・・3番ポスト真横
  • 2ヘア・・・30R看板(100m看板)の少し手前
  • ジェットコースターストレート・・・100m看板と200m看板の中間

ジェットコースターストレートに関しては100m看板まで我慢したら空を飛べそうな気がするんですが、実際にやると本当に飛ぶことになる(または地面に埋もれる)のでやめておきます。

※ オートポリスを初めて走る人・初心者の人はもっと手前からブレーキを掛け始めて、怖くない範囲で徐々に奥にずらすよう試してください。念のため。

 

 

走行動画
今回の走行動画をまとめました。いつものようにタイム等各種データと字幕解説付きです。

 

 

気づき集(自分用メモ)

  • 1コーナー立ち上がり~2コーナーは上体を低くして前へ・前へと動く。加速Gで体が後ろに置いて行かれないように。
  • 1ヘア後、右100Rでクリッピングポイントを通過したら早めに左へと切り返す。切り返しが遅れると左100Rで大きくアウトにはらんでしまい戻ってこれない。
  • 最終コーナーの切り返しも早めを心掛ける。
  • ライン取りは大事だが勢いも大事。
  • タイヤ(パワーカップ2)の空気圧は温間でF2.4、R1.7。ミシュラン公式の推奨値がちょうど良い感じ。あまり下げ過ぎないほうが良い。

 

 

なぜインに寄れないのか?
僕の走りは全体的にイン付きが甘いので、なぜインに寄せ切れないかを考えました。
原因は二つ。
① 適正な速度まで落とし切れていない
② 寝かし込み(切り返し)のタイミングが遅い

これまで主に①が原因だと考えていました。速く走りたい気持ちが抑えきれずコーナーで我慢出来ていない状況です。しかし改めて自分の走行動画を見ていると、コーナーの曲率に対しマシンの通過する曲率が必ずしも大きいわけではないようです。
むしろ寝かし込みのタイミングが遅れがちなため、適正な速度まで落とせていても最初の遅れをずっと引きずって大回りしてしまう、そんなケースが多いのではないかと気づきました。

 

 

なぜ寝かし込みのタイミングが遅れるのか?
これも要因は二つあると考えています。
① コーナーに入る前の加速区間で頑張り過ぎている
② コース幅ギリギリまでインに寄せるのが怖い

①は100R(1ヘア後の左)や最終手前の右でありがちです。この点に関して修正は比較的容易です。
②は昔からずっと課題に感じつつ解消できていないポイントで、マシンコントロールに自信を持てないからアウト側・イン側共にコースギリギリまで車体を寄せることができないんです。ギリギリまで寄せるということは何かあれば即コースアウトですから、どうしても怖くてマージンを残してしまいます。

f:id:sundayrider:20211007105429j:plain

レースシーンでよく見る「タイヤは白線ギリギリ、体はゼブラの上」というのはライダーの卓越したマシンコントロールがあってこそ出来る芸当であって、技術の伴わない僕が真似しようとしてもそうそう出来ることではありません。難しい課題だとは感じていますが、無理のない範囲で少しずつ動作のタイミングを早めてインに寄せられるよう取り組みたいと思います。