カウル
アッパーカウル・サイドカウルはノーマルを使用。シートカウルは交換し、アンダーカウルを装着。
アンダーカウルを取り付けるためにサイドスタンドは撤去、スタンドベース部を削っているとのことです。
ヘッドライトを取り外しゼッケンプレートで覆います。
ハンドル・ステップ
ハンドル周りは概ねノーマルのまま。
ちなみにハンドルストッパーがかなり浅い位置に付いていて、ハンドルの切れ角は街乗り車と比べて大幅に少なくなっています。慣れるまでは取り回しに少し手間取ります。
ステップはバトルファクトリー製のバックステップ。位置調整可。
エンジン周り
ECUはレースベース車専用が付属。二次エアキャンセル、バトルファクトリー製サイレンサー。
ラジエターファンを撤去し、サブラジエターを増設。サブラジがないと熱的に厳しいようです。
フロントブレーキ
メッシュホースに換装、ジクーのレース用パッドにブレーキフルードはワコーズのSP-4。
慣らしで軽く握り込んでみたところ、制動力は十分。軽量な車体なのでシングルディスクでも不足を感じることはなさそうです。
チェーン・スプロケット
チェーンはDIDのレースチェーンに換装。スプロケットはひとまずノーマルのまま。丁数は実走して考えます。
チェーンガード装着。
サスペンション
リアサスはショウワ製。公道使用不可を条件に格安で手に入ります。
フロントフォークはノーマルにHRCのキットを組み込み。減衰特性が見直され、イニシャルプリロードの調整が可能に。スプリングも変更してレートを上げています。
新型のフロントフォークは前年までのモデルとフィーリングがかなり違っているらしく、吊るしだとサーキットはやや厳しいみたいです。
タイヤ
納車時はOEMタイヤでしたが、慣らしを終えてピレリのスーパーコルサに交換。
その他
CBR250RRはアップ/ダウン双方向に対応するクイックシフターが標準装備されていますが、レースベース車にはさらにシフターのイニシャライズカプラーが付属し、走行する日の最初にイニシャライズを行います。これによってシフターの動作精度がより正確になるそうです。
タイヤウォーマーはバトルファクトリー製。S1000RR用と見分けをつけるために黒バージョンをチョイス。
レーサーの証、キーレス仕様。タンクキャップはノーマルのままですがキーがなくても開閉できるよう加工してもらっています。
まとめ
こうして書き並べていくと、街乗りノーマル車とは最初から結構違うことが分かります。特にECUとリアサスはレース専用品なので、ナンバー付きの人から見ると「ズルい」装備かもしれませんね。
費用的にもナンバー付き車両を買ってカスタムするより遥かに低コストで済みます。サーキットメインで250の車両を検討しているなら、レースベース車を購入するのが【正解】だと思います。
なお、レースベース車を取り扱うショップは限られています(一般的なドリーム店は不可)。ナンバー付きと違ってメーカーの保証対象外ですし、レースのノウハウが豊富で信頼できるお店を選ぶことは必須の条件です。僕はRSGのお世話になっていて、ここは間違いなく万人にお勧めできるショップです。