オートポリス スポーツ走行 2021.6.20

6/20 父の日に、おとわんはオートポリスでスポーツ走行をしてきました。

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S1000RR、ピットでの佇まいも段々と板についてきました。

 

 

 

アンダーカウル
まずは先日装着したアンダーカウルの実用性チェックです。
今回の走行でメーター表記のバンク角は左右とも最大56度でした。

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このバンク角で走行後のカウルの状態です。下側を擦った形跡はありません。僕のレベルならサーキットでも問題なく使用できることが確認できました。

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装着しているのはマジカルレーシング製です。 

 

 

 

パワーカップ2
新品タイヤ投入です。カップ2はこれで2セット目。
空気圧管理は今回から温間で合わせます。フロント2.4、リア1.7。この値はミシュランの公式ウェブサイトに記載された推奨空気圧です。以前は冷間のみ記載されていましたが、現在は温間も併記してあります。

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前回までは冷間でF2.1、R1.5に合わせていました。この時、温間でF2.5~2.6、R1.9~2.0まで上昇していたので、今回は実質的に低めの空気圧にした格好です。

 

30分×2本走ったタイヤの状態を見てみましょう。天候は晴れ~薄曇り、気温25度前後。
フロント

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リア

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初めてパワーカップ2を履いた時はリアの荒れが目立ちましたが、今回は良い状態に見えます。リアサスを換えた影響はもちろんあるでしょうし、低めの空気圧も奏功したように思います。

 

 

 

オーリンズTTXの感想
リアのオーリンズはレイラスポーツで初期のセッティングを施してもらいました。サーキットで使用することを前提に、標準よりハードな方向です。
純正サスの時はコーナー脱出でワイドオープンにするとリアがパワーに負けた感じでウネウネと動いていたのですが、このセットで走ってみるとほとんど気にならないほどリアの挙動は落ち着いていました。(完全にウネウネが抑えられたわけではなく、わずかに感じる時もありましたが)


立ち上がりでリアが暴れていると感じる時に起きている現象は、

  • タイヤがスライドしている
  • サスが必要以上に動いている

のどちらかでしょう。今回、タイヤは新品ですからしっかりグリップしていたと思います。DTC(トラクションコントロール)は設定をやや弱めたこともありますが、前回と比べて介入の度合いがかなり減っていました。DTCが作動しない=タイヤがグリップしている、と言い換えることができます。
タイヤがグリップしている分、リアサスはエンジンパワーをまともに受け止めることになるので、もしサスに問題があればウネウネとした動きがいつも以上に顕著に現れるはずです。しかし今回そうした挙動は大幅に減りました。たまにアクセルを雑に開けてしまいリアが不安定な動きをすることはありましたが、これは単にタイヤがスライドしたのでは?と推測しています。

 

というわけでリアサスをオーリンズに換装した結果これまでの不安定な挙動は影を潜め、よりアクセルが開けやすいマシンに進化したようです。
ただしこの日は「泣く子も黙る新品タイヤ」での走行でした。新品タイヤの圧倒的なパフォーマンスのせいで、潜在的なネガが一時的に見えなくなっていただけかもしれません。今後タイヤの摩耗が進むにつれてどのような変化が起きるかを見ていく必要があります。

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気になる点
良い面だけでなく気になる点もありました。それはハンドリングが重くなったことです。寝かし込み・切り返しの操作が遅くなり、体力的にもきつくなりました。
原因として、

  • サスを換えてリアが全体的にハードになったため? あるいはノーマルと比べ動的な車体姿勢が変化した(おそらく前下がりになった)ため?
  • タイヤの空気圧を下げたため?
  • タイムが改善してスピードレンジが上がったため?

以上の三点が思い当たるところですが、やはりリアサスを換えた影響(+ハードなセッティング)が一番大きいのではと思います。ノーマルS1000RRの軽快感・ハンドリングの自在感は少し失われてしまったものの、スタビリティを求めれば軽快さが犠牲になるのは当然と言えるわけで、高荷重なサーキット走行に車体を合わせていく過程でやむを得ない変化かもしれません。

 

 

 

タイム
前回の走行から1秒弱更新して2分5秒7でした。これまでデイトナ675Rでの自己ベストが2分6秒3だったので、ベスト更新です。とはいえマシンの動力性能差を考慮すればS1000RRでこのタイムは通過点ということになるのでしょう。

 

最後に走行動画を。例によって解説(走行の感想)付きです。