S1000RR アンダーカウル

S1000RRにアンダーカウルを装着しました。
マジカルレーシングのカーボン製。昨年S1000RRの納車前から発注していた製品が、半年経過してようやく届きました。

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このパーツを装着する理由はオイル受け構造となっているからです。車体からオイルなどの液体漏れが発生した際、完全とはいかないまでも液体を受け止めて路面に撒き散らすことを防ぎます。サーキットのスポーツ走行において必須ではありませんが、装着することが望ましいパーツだと思います。
僕の場合、過去にクーラントをお漏らしして沢山の人に迷惑を掛けた苦い経験もあるので…。

 


アンダーカウルはいざという時の実用性だけでなく、見た目にもレーシーな印象に変わってカッコイイですよね。S1000RRはノーマルマフラーのメインサイレンサー(通称弁当箱)がすっぽりと隠れて、いい感じです。

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留意点
このアンダーカウルを装着する際に幾つか留意すべき点が判明しました。


① 一部のネジ穴が合わない
オイルクーラー脇の前面に取り付けるネジ穴が車体側と合わず、ボルトを通すことができません。ただしこれ以外の箇所で車体としっかり固定できているので、とりあえずこのまま様子を見ます。

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② 付属のサイドカバーはフレームスライダーと併用不可
マジカルレーシング製は純正のアンダーカウルを外してその部分に付け替えるのですが、純正カウルで覆われていた一部の箇所が剥き出しになるため目隠し用のサイドカバーが付属しています。

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ところがこのサイドカバーを取り付ける位置には、既にフレームスライダー(ベビーフェイス製)を設置しているため、このスライダーを外さないと取り付けることができません。僕としては転倒時を考慮するとスライダーは絶対に必要なので、付属のサイドカバーは装着しないことにしました。

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カバーは装着しなくても実用面で問題があるとは思えず、見た目にも違和感はありません(オーナーでないと気づかないレベル)。

 

 

③ エンジン二次カバーと干渉
左サイドの二次カバーが1か所、わずかに干渉します。

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このアンダーカウルは完全ノーマルの車両で寸法合わせをしていると思われ、②③のようにアフターパーツとの相性は考慮されていないようです。今のところ公道を軽く走った限りでは上記を起因とする不具合は発生していません。

 

 

 

気に入っている
上記の内容に留意すれば十分実用に足るパーツだと思います。そしてカーボンの独特な質感が所有欲を満たしてくれます。
ネジ穴が合わないのは個体差かもしれませんし、他のアフターパーツとの相性はやむを得ないところです。むしろカスタム全般に言えることとして、国内の有名メーカーであってもこうした問題は起こりうるものだと了解しておくべきなのでしょう。
マジカルレーシングについてはデイトナ675Rでもレーシングカウルを使用しており、個人的に悪いイメージはありません。 あとはサーキットで実走して、下側を擦らなければ完璧です。(それでガリガリ擦るようだと使えねえな~って評価に変わってしまいますが…)

 

2021/7/1追記
サーキットで実走したところカウル下部を擦ることもなく、問題なく使用できることが確認できました。

 

 

 

作業性
カウルの脱着作業そのものは簡単です。両サイド4本ずつのカウルビスで車体側と留めるだけですから、シロウトの僕でも難なく扱うことができました。おとわんができる=誰でもできる、です。

 

 

 

他社製は?
国内製のアンダーカウルとしては、他に才谷屋があります。画像で見る限りマジカルレーシング製と構造が異なり、純正アンダーカウルを装着したままそこにオイル受け部分のパーツを被せる造りになっているようです。これなら上記②③の問題は発生しないし、才谷屋によるとバンク角確保のため改良も行っているそうなので、実用面ではこちらの方が優れているかもしれません。