ブレーキシンドローム

S1000RRのフロントブレーキは現在このような構成です。

キャリパー・・・純正(ヘイズ)
マスターシリンダー・・・純正
フルード・・・ワコーズ SP-4
ディスク・・・サンスター ワークスエキスパンド5.5mm
パッド・・・SBS DCパッド

今年5月にディスクとパッドを社外品に変更しました。

 

 

SBS DCパッド
7月に走行したHSR九州では、高温下でブレーキを多用したためか熱ダレ気味でタッチも制動力もいまひとつキレがない感じ。続いて先週走行したオートポリスでは気温・路温が低くレイアウト的にもHSRほどブレーキに負荷が掛からないはずなのに、フィーリングが好転することはありませんでした。どちらのコースも今までと同じ場所からブレーキを握り始めると止まり切れず、コーナーを大回りすることが何度もありました。要するにSBSのDCは純正パッドより止まらない(制動力が劣る)結果だったわけです。
かな~り深く握り込むとリアが若干リフトする程度まで効力を立ち上げることができたので、絶対的な制動力がないわけではなさそう。でもそれを引き出すには相当な握力が必要で、ただただ握ることに精いっぱいになって他の動作に集中力を配分することが出来なくなってしまいます。

 

オートポリス走行後にパッド残量を見ると、そろそろ交換時期を迎えた模様。

オートポリス30分×4本、HSR九州30分×2本の合計6本でこの状態。純正パッドの場合おおむね12本前後で交換していたので、耐久性に関してはその半分ということになります。

 

使用後のパッドを見てみましょう。
純正パッドで気になったバックプレートの反りは見受けられません。

 

続いてバックプレートの表面。

片側のパッドが紫色に焼けています。お店によるとバックプレートがここまで変色するのは珍しく、相当な熱を持ったのだろうとのこと。
この焼けたパッドをひっくり返してみると、

矢印部分、摩材の一部が欠けています。
バックプレートの変色と関係があるかどうかは分かりません。以前の記事でも触れた通り、DCパッドとワークスエキスパンドの組み合わせで摩材が欠ける事例は他の車両でも発生しており、ローターとの相性が良くないのでは?との指摘もあります。原因は分かりませんが、いずれにせよ好ましい状態でないことは確かです。

 

そんなわけでSBSのDCはタッチ・制動力・耐久性ともにやや期待外れでした。ただしそれは僕の使用環境(キャリパーやローターとの組み合わせ、ブレーキの掛け方)による感想であり、単に相性の問題かもしれません。適切な使用環境でこのパッド本来の性能を引き出すことができれば、印象は180°変わる可能性もあると思います。

 

次のパッドは・・・
さて、次のパッドはベスラをチョイスしました。交換後さっそく実走済みですので、次回の記事で報告したいと思います。なかなか良い感触でしたよ。

 

2022/8/24追記
ベスラの実走インプレはこちら。