ベスラ XX

次のブレーキパッドはベスラにしました。

 

現行S1000RR向けには「XX」というグレードがリリースされています。(ヘイズ/ニッシンそれぞれに適合あり)

 



(パッケージ中身は別のパッドが入ってます)

 

 

慣らし・実走テスト
さっそく日曜日にHSR九州にて慣らしを実行してきました。

この日は午後からの走行で気温36℃、路面温度50℃超。SBSで熱ダレの症状が出た時と同じような条件で、比較という点では好都合です。本当はもっと涼しい時に走りたいけど…。

走り始めは軽めのブレーキから徐々に熱を入れていきます。この時点からカチッとした節度のあるタッチが伝わってきます。

 

 

初期の食いつきは?
慣らしが進むにつれ次第にブレーキを強めていくと、初期制動はノーマルやSBSのDCよりも強めであることに気づきました。レバーをわずかに引いた瞬間からパッドが食いついて即座に車体が反応する感覚が明瞭に伝わってきます。かといって唐突な感じはなく、ソリッドなタッチと相まって非常に気持ちいいです。
このフィーリングは人によって好みが分かれそうです。握り始めの効きはもっとソフトなほうが良いという人もいれば、初めからもっとガツンと効いてほしい人もいるでしょう。僕の勝手な印象では、ベスラはその中間くらいかな?という感じです。だから例えばかつてのジクータイプCが好み、という人には物足りなく感じるかもしれません。(僕はタイプCが苦手でした)

 

 

制動力
そこから握り込んでいくと、軽い握力でリアの接地感が薄くなるまで効力を立ち上げることができました。制動力の絶対値としてはノーマルパッドと同等くらいでしょうか。逆に言えばノーマルもよく止まるパッドです。違いは、効力の最大値に達するまでベスラの方が軽く少ないレバー操作で済むということです。例えるならハイスロとノーマルスロットルの違い、みたいな。
また入力時・リリース時ともに、レバー操作に紐づいて制動力の変化を感じ取りやすい(=コントロールしやすい)と思いました。

 

 

熱ダレは?
当日は路面温度が高くタイヤの使用時間的にも厳しくなってきたのでベストの2秒落ち程度での周回となりましたが、ブレーキに関しては意識的にしっかり握ってテストしてみました。
結果、30分の走行(途中で数分のインターバルあり)でもレバーのタッチはほとんど変化せず、途中でブレーキの効きが甘くなるような兆候は見られませんでした。純正パッドやSBSでは確実にレバーが奥に入っていくシチュエーションですので、これはとてもポジティブな結果です。

 

 

もう少し経過を見たい
今回は交換したての新品。ブレーキパッドもタイヤと同様に使い始めは美味しい(性能を発揮しやすい)ように思います。これからもう少し使い込んで耐久性を確認しつつ、摩耗が進んだ時にタッチや制動力がどう変化するか見てみないと、良し悪しの判断もできないのかなと思います。

とはいえ第一印象は「ベスラ、すこぶるいいじゃん!」です。