HSR九州 スポーツ走行 2022.7.10

今月で唯一バイクに乗った日の記録です。この記事をアップする時点でもう3週間経過してしまいました。
本当は前日にオートポリスを走りたかったのですが、天気が微妙だったので翌日のHSR九州に変更しました。最近はオートポリスばかりだったのでたまには気分転換に、という意味合いもあります。

 

暑い

覚悟はしていたけれど、やはり真夏のHSR九州は暑いです。朝の早い段階から気温は30℃を回り、日中は日陰でも35℃超え。路面温度は非接触式の簡易計測ながら10:00時点で約40℃、11:00時点で約50℃でした。体力的にもタイヤ的にも厳しいコンディションです。

 

 

今感じている問題点
S1000RRのオーリンズ前後サスペンションはレイラスポーツに施してもらった初期セットからほぼ変更せず、リアのプリロードのみ少し緩めた状態で乗っていました。ただ、このところ車体の動きにやや落ち着きがない(動きすぎる)と感じることが増え、またアンダーカウルの一部が路面に擦るようになったので少し調整を加えてみます。サスが良く動くと感じるのはフロントフォークをオーリンズに換装後、ある程度の距離を走行して初期のナラシが進んだためかも知れませんし、夏の高気温が影響しているかも知れません。

 

 

サスセッティング変更
前後ともプリロードを2~3回転締め込みます。フロントは残ストが常にほぼゼロという状況を考慮して圧側減衰も2クリック締め込みました。

 

 

コース上でS1000RRに遭遇
まずは車体チェックでS3枠を軽く流します。途中で同型(K67)のS1000RRに遭遇したので少しだけ後追いしてました。コーナーではバンク角が結構深くて肘擦りそう、直線は朝イチの走行枠だったこともあって全開にせず様子見しているような走りでした。最近サーキットでK67を見かける機会が増えてきました。

 

 

スポーツ走行
その後はS1枠にて走行を重ねます。サスセットを変更して車体からムダな挙動が減った感じで、不安なく走れるようになりました。とりあえず方向性としては悪くなさそうです。フロントタイヤは今日の高い路面温度でもいつもと変わらぬ感触で一次旋回は不安なし。リアタイヤはさすがにグリップが落ちている様子、アクセルを開けていくとニュルニュルとした挙動です。バンク角が深いまま焦って開けるとヌル~ッと横に流れてヤバい感じ、しっかりマシンを起こしてから開ければニュルニュル動きながらも破たんするような兆候はなく前に進んでいきます。グリップが低下しているせいでかえってマシンの挙動が分かりやすく良い練習になりました。10秒切りを本日の目標にしていましたが、無事9秒台も記録してノルマ達成です。

 

 

ブレーキ
前回からフロントブレーキはディスクをサンスターのワークスエキスパンド、パッドをSBSのDCパッドに変更。先月のオートポリスでは若干ジャダーっぽい感触がレバーに伝わって気になりましたが、今回のHSRでは解消していました。
その代わり全力でしばらく走っているとレバーが奥に入ってタッチがみるみるスポンジーに…。ディスク&パッドがノーマルの時も同じ傾向でしたが、社外品に換えても解決に至りませんでした。そもそもこの症状はディスクやパッドよりキャリパーの問題が大きいように思うので、改めて純正ヘイズキャリパーのネガが顕在化してしまった感じです。SBSのDCパッドは握り込んだ奥で効力が立ち上がる特性なのに、走行を続けるうちにフニャッとしたタッチに変化していくら握り込んでも制動力が一定以上に立ち上がらない…という困った状況に。おかげで最終コーナーで止まり切れずラインを大きく外すことが何度かありました。
HSR九州がブレーキに負担の掛かるレイアウトであることと真夏の高温が重なってこのような結果になったと思いますが、ディスクとパッドの変更は今のところ期待した効果を得られていません。
走行後にパッドの残量を見るとまあまあ減っていて耐久性もそれなりといった感じ。次も同じパッドをお代わりするか微妙なところです。ブレーキ沼にはまりそうな予感…。

 

 

曲げる意識
ブレーキが自分のイメージ通りに効いてくれないので、ツッコミ重視をやめて余裕のあるブレーキからコーナーリングに集中することにしました。結果的にはこの方がスムーズに走れて良い練習になったと思います。
今回は基本に立ち返って(というかいつも基本しかやってないけれど)曲げる意識を持つ、曲げることに集中するというテーマで走行に臨みました。具体的にはコーナーリングの際に目線や体の向きを曲げたい方向にしっかりと向けて全身で曲がりたい気持ちを表現するように心がけました。あまり具体的じゃないですね…。
今年はバイクとじっくり向き合う時間があまり確保できていなくて走る日によって調子の波が結構あるのですが、良い時は昨年よりもバイクが曲がって思い通りのラインを走れるようになってきました。フロントフォークをオーリンズに換装し良い方向に向かっている、そんな手応えを少しずつ感じ始めています。
今回も曲がることに集中していると今まで以上にマシンの向きが変わっていくことを実感し、高温下の難しいコンディションながらまずまず納得のいく走りができました。この状態をキープできれば気温の下がった秋に新品タイヤを履けば昨年記録した自己ベストの更新が見えてくるかもしれません。

 

 

ニワトリが先か、卵が先か
サーキットを走る人たちは皆、タイムを出すためにコーナーの立ち上がりで出来るだけ早く・大きくアクセルを開けたいと考えるわけですが、アクセルを開けるという行為は結果論なんですよね。立ち上がりに至る過程、すなわちライン取りやコーナーリングがうまくいって早めに向きが変わり車体を起こせているからこそ、結果的に(自然に)アクセルを早く大きく開けていけるわけです。バンク角が深くまだ加速できない態勢なのに、立ち上がり加速だけ頑張ろうとして無理やりアクセルを開ければ、リアのスライドやハイサイドを招きかねません。

立ち上がりは大事だけど、
❌ 立ち上がり加速を頑張る
⭕️ 立ち上がりまでの過程(コーナーリング)を頑張って、結果として楽に加速できる
頑張るポイントを間違えないようにしたいと思います。