S1000RR ファーストインプレッション

S1000RRの最初の印象を書き残しておきます。

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初乗りはSPA直入にて80周、110kmほどの慣らし走行。エンジンの上限6,000回転、ラップ55~57秒程度で周回しての感想です。

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フリクションが少ない
まず最初の印象として、全ての面でフリクションが少ないように感じました。
エンジンを掛ける前の取り回しではタイヤの転がりが良く楽に押し引きできます。走り出すとスロットルが軽く、エンジンも低回転からアクセルワークに対して軽快についてきます。車体は寝かし込みや切り返しで重さを感じさせません。
全体的に単に重量が軽いというよりも、一つ一つの動作が滑らかでバランスが良いからストレスを感じないという印象です。

 

 

 

タイヤ
メッツラー・レーステックRRのK3。

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この日は路面温度が終日一桁。ウォーマーを巻いていても(慣らし走行のためにペースを上げられず)走る間にタイヤが冷えるシチュエーション。それでもグリップに不安は感じられませんでした。このタイヤ(K3)ならウォーマーは必要ないかもしれませんし、低温下の公道でも問題なく走れそうです。
なお、レーステックRRについては過去記事があります。個人的に好きなタイヤです。

 

 

 

バンク角
S1000RRのメーターにはバンク角を表示する機能があります。

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まだ慣らしの初期段階ですから余裕を持ってコーナーリングを行っているのですが、最大バンク角51°だそうです。そんなに寝かしているはずはないと思いRaceChronoの記録を確認すると、ほぼ同じ数値で間違いありませんでした。51°ってデイトナ675Rで全力で走っている時のバンク角と同じです。鼻歌混じりの慣らし中にその角度に達しているというのは狐につままれたような感覚でした。

 

 

 

まとめ
あらゆる動作が軽快で気持ちよく乗れて、意図せず深いバンク角に達していたというのは初めて乗るバイクとは思えない出来事でした。以前ディーラーで試乗した際に恐ろしく扱いやすいと感じたのですが、その印象はサーキットでも変わりません。現時点ではとても200馬力超のモンスターマシンとは思えないフレンドリーさです。
この第一印象が、慣らしを終えて全開走行した時にどう変化するのか、しないのか。今からとても興味深いところです。