そろそろデイトナ675Rを総括する時が来たようです。
このブログは2014年式デイトナ675Rとの出会いを機にスタートしていて、Sunday Rider’s Log=最終型675Rとの歩みでもありました。このたびS1000RRを新たに迎えるにあたり、6年を超す675Rとの二人三脚の旅路も一つの節目が近づいてきました。
今回の記事より複数回にわたって、納車当時からの出来事を振り返っていきたいと思います。
納車~ナラシ、サーキットへ
デイトナ675Rが納車されたのは2014年3月。海外では前年にデビューしていたものの、環境規制の対応から日本仕様は1年遅れの発売となりました。
納車日は3月16日。公式な発売日が3月15日ですから、全国的に見てもかなり早い段階でこのバイクに乗り始めたと思います。
ちなみに、このバイクの前に乗っていたのは2009年式のデイトナ675。5年間乗った675から最新の675Rに乗り換えです。
1,600kmにも及ぶ長大なナラシを誠実に履行し、サーキットに持ち込んだのは納車から4か月後のこと。
SPA直入の初走行タイムは51秒台、あまりの遅さに我ながら唖然としました。
バックステップを組んでライディングポジションを改善した2回目の走行ではとりあえず49秒台に入ったものの、ここから長い苦難の道のりが始まります。
最初のスランプ、足回りの迷宮
その後SPA直入で走行を重ねてもタイムは一向に上向かず50秒を行ったり来たり。乗り換える前の09年式ではベスト47秒台、少し手を抜いても49秒台で周回できる状態でしたから、思うように走れぬマシンに歯噛みする思いでした。サスペンションのセッティングもあれこれと試すのですが、何が正解か分からず方向性を見失って迷路にはまり込んでしまいます。
このような状態が半年ほど続くとモチベーションも下がり、こんなことなら別のバイクに乗り換えようか、いやサーキットを走ることそのものを辞めてしまおうか、しょせん自分には向いていないんだと考えるようになりました。
そんな風に鬱々とふさぎ込んでいる頃、バイク仲間から足回り専門ショップのレイラスポーツを教えてもらい、すがる思いで門を叩きます。
トレーニングの必要性、トンネルの出口
レイラスポーツでは前後サスペンションの減衰特性を変更してもらい、なんとなく乗りやすくなったような感触はあるもののタイムは49秒台から抜け出せません。
それでも諦めずに走り続けていると別の課題が見えてきました。バイクを乗りこなせないのはマシンが悪いのではなくフィジカルの問題、つまりイメージ通りに身体を動かせない(ライディングできない)僕自身が原因だという点です。
それ以来フィットネスジムに通って筋力トレーニングとランニングを織り交ぜ、スポーツ走行に耐えうる最低限の身体作りを始めました。今はコロナ禍でジム通いは中断していますがランニングは欠かさず続けています。
こうしたトレーニングも一朝一夕で結果が出るわけではなく、その後のタイムは一進一退、我慢の日々が続きます。トレーニングを始めて半年が過ぎた頃から、マシンの動きと身体の動きが自分のイメージとある程度同調できるようになり、ようやく48秒中盤~前半を記録するようになります。675Rに乗り始めて実に1年半が経過した頃のことでした。
そして、この年(2015年)までは保安部品を残してツーリングも楽しんでいました。
総括②に続きます。