9月2度目の連休は台風17号の接近により微妙な天気でしたが、この日を逃すとHSR、オートポリスともに当分走行枠がないためドライに賭けてHSR九州へと向かいました。
今回は新品タイヤ。ピレリ・ディアブロスーパーコルサV3です。
フロントSC1
リアSC2(180/55)
先代とパターンは一緒かと思っていたけれど微妙に違いますね。V3は溝が縦長になっているみたい。このような高級タイヤは僕みたいなしょっぱいライダーには猫に小判、もしくは豚に真珠というものです。しかし豚にも真珠を持たせたら、おだて上がって速く走れるかもしれませんから…。
到着すると雨は上がっているものの路面はウエット。
このあと走行直前になって急速に乾き出したので、とりあえず様子見でコースインします。
サーキットでは皮むき不要
たまにサーキットで新品タイヤの皮むきをする人を見かけますが、もったいないからやめたほうがいいです。ウォーマーを巻いているなら最初の1周(アウトラップ)、ウォーマー無しならタイヤが温まるまで慎重に走ればそれで皮むき終了です。20分も30分も延々と皮むきしていたら、新品タイヤの一番美味しいところが終わってしまいます。
1本目
まだコースの所々に黒く濡れた箇所が残るため、様子を見ながら徐々にペースを上げていきます。初体験のSCV3は良くも悪くも違いが分からず、まさに豚に真珠状態。
走行が進むにつれ路面もグングンと乾き、ほぼドライに。終盤に少しチャレンジして1分10秒9。次の走行枠で自己ベスト(10秒6)更新の期待が高まります。
2本目
1本目を走った感触は、コーナーで自分のイメージより大回りする従来の傾向と同じだったので、リアのイニシャルを1.5mm締めて改善を試みます。もっと大幅に変更したくなるところですが、過去の失敗を踏まえ極端な後ろ上がりにならないよう気をつけます。
1本目よりブレーキングポイントを奥にずらし、ベスト更新に向けて「ウボヮーーーッ!」と叫びながらアタックするも11秒前半止まり。なんか気合いが空回りしているので一旦ピットインして深呼吸。肩の力を抜いて、今度はブレーキングポイントを手前に戻してリラックスした走りに徹します。すると10秒台に入り始め、10秒4が出て無事自己ベスト更新。さらに10秒2まで辿り着くことができました。
ここまできたら目標の10秒切りを達成しておこうとチャレンジを続けますが、どうしてもあと0.2秒が届かずこの日の走行は終了。
あと一歩で9秒台に届かなかった悔しさはありますが、何と言ってもHSR九州の自己ベストを更新するのは実に3年ぶりのこと。2年前に転倒してからは全く思うような走りが出来ず、昨年の今頃なんて必死に走って13秒がやっとという惨憺たる状態。これまでの2年間を思えば、やっとこの水準まで戻ってこれた、長い長いトンネルを抜け出したという思いのほうが強いです。諦めず675Rに乗り続けて本当に良かった。