S1000RR 契約

S1000RRの試乗を終えてショップに戻ると、そのまま正式に注文しました。
内容は以下の通りです。

 

✅2021年モデル/ブラック
✅レースパッケージ
✅DDC(電子制御サスペンション)なし

 

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2021年モデルについて本国(ドイツ)での生産は既に開始しているそうですが、日本での販売条件や価格はまだ正式に決まっていないとのこと。2019~2020年モデルから大きな仕様変更はなく、初期ロットで発生した不具合を対策した車体になる模様です。

 

 

 

パッケージについて
現行S1000RRはスタンダード/レースパッケージ/Mパッケージという3つのパッケージ(グレード)が用意されています。最大の違いはホイールです。
スタンダード・・・・ノーマルホイール
レースパッケージ・・アルミ鍛造ホイール
Mパッケージ・・・・カーボンホイール

 

ホイールの違いに伴い、リアタイヤのサイズ設定が異なります。
スタンダード・・・・190/55
レースパッケージ・・200/55
Mパッケージ・・・・200/55

 

さらにブレーキディスクの厚みが、
スタンダード・・・・4.5mm
レースパッケージ・・5mm
Mパッケージ・・・・5mm

 

それ以外ではバッテリー(従来型orリチウムイオン)、シート、Mパッケージの外装が専用カラーになる点くらいでしょうか。従ってどのホイールを選択するかによって自ずとパッケージが決まります。

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Mパッケージ専用カラー。昨年HSR九州に展示されていた一台。


僕の場合S1000RRは現在乗っているデイトナ675Rと同じ使い方、つまりサーキット走行をメインとするつもりですが、カーボンホイールはサーキットにおいて良い評判を聞いたことがなく、あえて選択するにはリスクが大きいと感じます。必然的に鍛造ホイールのレースパッケージ一択となります。ブレーキディスクがスタンダードの4.5mmではやや心もとなく、5mm厚が装備される点も嬉しい変更です。

 

 

 

DDC(電子制御サスペンション)
DDCとは「ダイナミックダンピングコントロール」の略称だそうで、前後サスペンションの減衰力を電子制御によって自動的に調整する機構です。各グレードでそれぞれDDCあり/なしを選択できます。
こうした電制サスもカーボンホイール同様にサーキットで良い評判を聞いたことがありませんから、DDCなし(通常のサスペンション)一択です。もしDDCがサーキットにおいて完璧に自分好みかつタイムの出るセッティングを自動的に導き出すほど洗練されたシステムであるなら導入を検討するところですが、現状でそこまでの完成度はないと思っています。
加えて将来的にサスをオーリンズに換装することも視野に入れており、DDCは社外品を取り付けることができない点もポイントです。

 

 

 

グレード別の売れ行きは?
ディーラーによると現行型は最上級版であるMパッケージ・DDCありが圧倒的な人気で、全体の9割を占めているのだとか。また全グレードを通じてDDCなしを選ぶ人はまれで、日本に店頭在庫として入ってくる個体はゼロ。完全な受注生産となるそうです。僕が注文する際も「もし途中でキャンセルされると他に買う人がいない」と何度も念押しされてしまいました。
サーキットでの実用性にいささか疑問符が付くカーボンホイールや電制サスが好まれるという点で、このバイクの購買層が何となく想像できるというものです。

 

 


納期
受注生産ゆえ納期は通常より時間を要し、今のところ来年1月頃の見込みです。冬の間にじっくりナラシを終えて春にサーキット解禁、という流れになりそうです。