HSR九州 スポーツ走行 2019.11.4

冷却水漏れが起きてショップに預けていたデイトナ675R。修理は無事に完了し、HSR九州を走ることにしました。文化の日の振替休日、11/4(月)は快晴でした。

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予習
今回は走行前にこちらの動画を見て予習します。


鈴鹿8耐 ライダーのライテクがエグい!練習に密着!手元カメラ映像アリ 中級者向けライテク

 

全日本ST600で優勝経験のある(&鈴鹿8耐SSTクラス優勝ライダー)岡村選手の走行シーンがあり、物凄く参考になります。
特にライン取り。僕の場合非常に低レベルな話で、どういうラインを通るかという以前にそもそもコース幅を有効に使えていないことが、岡村選手の走りと自分の動画を見比べて痛感しました。僕の走りはコーナーへのアプローチで目一杯アウトまで寄れていないし、クリッピングでインに付けない。極端に言えばコース幅の半分くらいしか使わずに走っているようなものです。動画の中で岡村選手が言っていますが、今までより1mアウトに寄る・インに付くことで車速が上がり、結果タイムが縮まる。速く走るというのは、そうした少しずつの積み重ね以外にありません。
とはいえ、ゆっくり走ればコース幅ギリギリを通ることができても、ペースを上げていくと乗り手の操作に余裕がなくなるわけで、その状態で狙ったラインを正確に通るのは簡単なことではありません。ストレートエンドでフルブレーキ、リアの接地感は失われウネウネと挙動が乱れる中、アウトに目一杯寄ってもし何かの弾みでコースをはみ出してしまったらどうしよう。そんな恐怖感からついマージンを取って内側を走ってしまいます。正確なライン取りというのは、余裕の少ない状況とスピード感の中で針の穴に糸を通すようなスキルが求められるということで、誰もが一朝一夕に出来るものではありません。


余談ながら、先日のMFJグランプリでは秋吉選手のコスモを感じる走りが話題を呼んでいました。ヤマハファクトリー2台を従えて物凄いラインを通っています。宇宙人と呼ばれるゆえんですね。(ゼッケン090、オレンジ色のマシン) 

 

こんな走りは無理だとしても、今回はコース幅をいっぱい使うライン取りの基本に取り組むほか、岡村選手の走りを参考に最終コーナーやバックストレートに繋がる高速コーナーの走り方を工夫してみることにしました。

 

 

 

マシンチェック、練習走行
まずはマシンチェックを兼ねてS3枠を走ります。走行前の暖機を念入りに行い、クーラント漏れがないことを確認。走行を開始し、1周したらピットインして車体をチェック。クーラント漏れはありません。次にS3枠に合わせて1分20秒くらいのペースで数周走り再度ピットイン&車体チェック。マシンに異常なし。これだけ確認して問題なければ、もう大丈夫。

 

2本目からはS1枠に移動して、速い人たちに揉まれながら走ります。ところが、先月の走行で(自分の漏らしたクーラントに乗って)リアが滑った感覚を身体がまだ覚えており、深くバンクさせようとするとお尻がムズムズします。それに、どうも体の動きが重くてイメージ通りの操作ができません。倒し込み・切り返しの動作がワンテンポ遅れたり、酷い時はステップから足を踏み外したり…。最近忙しくて、日頃の疲れが溜まっているのかもしれません。走り込むうちに身体がほぐれてきて動けるようにはなってきましたが、結局アベレージで11秒台、10秒に入ったのは1ラップだけでした。
前回の記事でアップした動画は、この日唯一の10秒台です。

 

 

 

課題
コース幅を一杯使ったライン取りは、意識して走った分今までよりマシにはなりましたが、まだまだ全然甘いです。これは今後も継続して練習しないといけません。
それと、他のライダーと比べて2ヘア後のS字区間が特に遅い。

  • 体の使い方が悪く、切り返しが遅い。狙ったラインを通れていない。
  • そもそもどのラインが正しいか分かっていない。
  • どこで加速し、どこを我慢するか分かっていない。2ヘアの立ち上がりで一旦加速するものの、勢い余って次の右→左が遅れる。結果、その後の直線に繋がる加速のタイミングが遅れている。

ここが遅いことはハッキリしているのですが、どうしたら改善できるかがよく分かりません。ワンパターンに陥らずいろんな走り方を試さなければ。

 

最終コーナーも課題です。ここは右・右と続く複合コーナーで、今回は1つ目の右はインにつかず、奥の右でクリッピングをしっかり取って加速に繋げるラインを意識しました。この走り方で良さそうなのですが、1つ目の進入速度をもう少し上げて(減速し過ぎないで)一旦アウトに膨らみ、奥で向き変えができればより脱出速度を上げられるのではと考えています。

 

他にも1・2コーナーや高速コーナーに課題があって、まだまだ遅い箇所だらけ。自分の遅さ、スキルの未熟さを実感しています。それは同時に、ライディングの奥深さを実感することでもあり、こうしてブログに綴るのが楽しくて仕方がありません。
課題が見つかるとバイクは一層楽しくなりますね。

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