暖冬の今シーズンは例年より早めのサーキット初走り。いつものSPA直入です。
朝の時点で気温7℃、昼には10℃まで上がりました。路面温度は15℃前後。
日中の気温が10℃前後あればスポーツ走行に問題なく、むしろ体力的には真夏の暑さに比べれば遥かに走りやすいものです。にもかかわらずこの日の走行台数は片手で数えられる程度で、Aクラスは僕の貸切状態でした。絶好の膝擦り日和だったのにもったいない。
さて、今回はサスセッティングで大きな変更を行いました。これまでリア車高を上げるため装着していたスペーサーを外しました。
スペーサーの高さは3mmと記憶していたのですが、改めて測定すると4mmでした。
装着箇所はリアサスの上部付け根(画像の矢印部分)です。この画像で見えているのは純正装着されているスペーサーで、今まではこれに加え4mmのスペーサーを装着していました。
さらに、フロントフォークの突き出しはこれまでの18mmから3mm突き戻して15mmとしました。
静的な姿勢でリアが4mm下がりフロントが3mm上がった格好ですから、かなり大幅な変更です。というかこれでほぼ純正の数値に戻っただけで、これまでが極端だったということではありますが…。
この状態で走ってみると地面がやけに近く感じられ、すぐに膝を擦ります。物理的に車高が下がったこともありますが、今まで体にまとわりついていた得体の知れない恐怖感が減って無理なく車体を倒し込めるようになりました。
そういえば以前は膝を強く擦り付けて走るのが好みだったのに、ここ最近ニースライダーが全然減らなくなっていたことに気づきました。少しだけ以前の感覚を思い出したような気がします。
一本走って49秒中盤。フロントの残ストを見ると、結構少ない。
リアのスペーサーを入れていた時は、ここまで入ることはありませんでした。まだペースが上がる前からこの状態ですので、底付きしないようフロントのプリロードを1回転締め込んで走ってみます。それでもやはり同じくらいの残ストだったため、さらに圧側減衰を強めて様子を見ます。この日のベストは49秒2。49秒中盤でコンスタントに周回していました。
タイム的には昨年と代わり映えしませんが、走りの内容には手ごたえがありました。余裕があって視野が広く、これからの伸びしろを予感させる手ごたえです。
走行後のタイヤ。フロント。
リア。
気温の低い割には前後ともさほど荒れず平穏な状態です。前回まではアブレーションが出がちでしたので、タイヤの状態から判断してもやはりサスの方向性はこれで間違いなさそうです。新年一発目の走行は、今後に希望を持てる善き日となりました。