ブログとしては久しぶりの更新となりました。ここ1年でバイクの乗り方はいくらか変化したので、一旦整理しておきます(以前から変わっていない部分も含め)。
なお、この記事はあくまでも僕なりの走り方・考え方をまとめた【自分用のメモ】なので、一般的には間違っている部分もあるでしょうし、人によって全く合わない乗り方かもしれません。「こういう考え方もあるんだ、ふーん」くらいに読み流してもらえればと思います。車両は250ccを想定していますが、600・1000でも基本的には同じ乗り方をしたいと考えています。
ライディングフォーム
反り腰にならないようお腹に力を入れ、上半身は両側の肩甲骨を背骨の中心に寄せるようにして胸を開く。
腰回り・股関節に力を入れ固めて、上半身と下半身の動きがバラバラにならないようにする。
両肘を外側に突き出すようにハンドルを握り、腕の力でハンドルに入力しやすい姿勢を取る。頭の位置は基本的に常に低くする。
≪上記のねらい≫
反り腰を治すことで体重がシートに伝わりやすくなる。
胸を開くことで上半身の柔軟性が上がり、マシンの上で動きやすくなる。
上半身だけ、下半身だけで操作するのではなく、連動して動くように意識。
ハンドルへの入力をより積極的に行う。昔ながらの「セルフステアを妨げないように腕の力を抜く」考えは改める。そのために両肘をやや突き出して腕の力を使いやすい姿勢にする。
頭の位置はコーナーリング中も常に低く保つ。コーナーリング中に体のパーツの中で最も重たい頭が高い位置、外側の位置にあると、慣性の力で曲がる力が削がれてしまう。直線で伏せるのはもちろん、コーナーリングの際も頭の位置は低くイン側に置く。
基本操作
ブレーキ操作を始める前に予め腰をずらしておく。
両足でのマシンホールドが基本中の基本。外足の膝でタンクを抑え込んで車体を寝かせる。この時、腹圧を上げて腰を固め、股関節に力を入れて固定する。腰と股関節に力が入っていないと、外足でマシンを抑え込もうとしても腰砕けになってうまく力が伝わらない。
曲げる意思・曲がりたいという強い気持ちを持って、体ごとインに目線を向ける。体は骨盤からインに向ける。骨盤・胸・首・目線の全てを全力でインに向ける。単に機械的に体をインに向けるだけではダメで、「こっちに行きたい」という意思を持ってインに向くことが大切。この意識があるかどうかでバイクの曲がり方は全然違う。
外足で寝かすとともにハンドルに腕の力を入力して(逆操舵を含めて)寝かし込みを補う。
最終的に上半身の脱力は必須。寝かし込んだ時に上半身を脱力すればするほど自分の体重をマシンに伝えることができる。力が抜けていないと、荷重したい方向に対しどこかしらで反対の力が働いて荷重しきれない。
≪基本操作のまとめ≫
股関節を固めながら外足メインでマシンを寝かし、曲がる意思を持って体を骨盤からイン側に向け、頭の位置は出来るだけ低くイン側に。最後は脱力。
前後の荷重意識を細分化・明確化
着座位置、上半身の高さと頭の位置によって、車体の重心位置は想像以上に変えることができる。オフロード練習で後ろ乗りと前乗りではフロントタイヤのグリップが全く違ったことを思い出す。
コーナーごと、コーナーのパートごとにフロント荷重を意識するのか、リア荷重を意識するのか予め明確にしておく。
SPA直入の走り方(250cc)
- 1コーナーはブレーキを握る前に腰をずらし、コーナーリングの態勢を整えておく。1コーナーとヘアピンはフロント荷重過多になりがちなので、後ろに乗ってリアに荷重が残るようにする。
- 1コーナーは向き変えより通過速度優先。
- 2コーナーから4・5コーナーまでは進入でフロントを沈ませる意識。2コーナーは軽くブレーキを握ってフロントを入れる。上半身を積極的に低くイン側に入れて荷重。曲がる意志を持ってイン側を見る。
- 1コーナーと最終コーナーは入口でギリギリまでアウトに寄せる。コース幅を広く使うことで楽に走れる感覚を覚える。
- 4・5コーナーは始めの4コーナーで向き変えを済ませ、向きが変わったら全開。そのためには3コーナーのクリップは奥、右側ゼブラが終わる辺りまでイン(右)側をキープ、最悪ミドルまでに抑える。
- ブラインドコーナーは倒し込みが遅れてクリップを外しがちなのでワンテンポ早く寝かす。そのためには5コーナーの加速を頑張りすぎない。
- ヘアピンから最終コーナーまでの直線で上半身をしっかり伏せる。
- 最終コーナーはイン側にガードレールがあって先が見通せず圧迫感もあるが、目線と気持ちはインに向けて曲がる気持ちを強く持つ。進入でブレーキちょい掛けしてフロントを沈ませる。通過速度は出来るだけ高く保ちたい。
上記の内容を心掛けながらSPA直入を走った動画はこちら。