平成28年熊本地震

大変なことが起こってしまいました。

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今回、道路と鉄道が寸断され人と物の流れが止まったことが、被害を拡大あるいは復旧のスピードを遅らせる大きな原因になっています。
九州道(高速道路)が破壊され、かつ熊本県内の一般道も至る所で通行止めが発生したため、国道3号線を中心とした限られた道路へ全ての車両が集中することとなりました。そこに救援物資を輸送する数多くの貨物車・乗用車が全国から押し寄せて深刻な渋滞が巻き起こっています。人命救助の次に優先すべきは交通インフラの復旧、とりわけ現在は緊急通行車両のみ通行できる九州道の全面復旧により、一般車両を含むスムーズな物と人の流れを確保することにあると考えます。救援物資が不足することよりも、それが行き渡らないことが問題です。
個人が救援物資を被災地に直接届けるのは渋滞を助長することになるので、現在の状況では避けるべきです。物資を届けるのであれば被災地から離れた行政の受入場所に持ち込むことが最良の方法だと思います。
といいながら実は僕自身、既に現地へ水を届けてしまったので、こんなことを言える立場にはないのですが…。

 

今回、物流の大切さを痛感したのは僕だけではないはずです。
物流というのは空気みたいなものです。普段アマゾンでポチッと注文すれば翌日には送料無料で自宅に荷物が届きます。それに慣れてしまうと物流というのが当たり前に存在し簡単でコストもかからないものだと勘違いしてしまいます。いざ物の流れが止まってしまうと、それが僕たちにとって生命にかかわるほど重要で、しかも多大なコストを費やして成り立っていることに初めて気づくわけです。

 

いずれにしても、余震が収束し現地の方々が不安なく夜を過ごし、少なくとも身体の疲れを癒せる日が一日も早く訪れることを願うばかりです。