慣らしは修行

デイトナ675Rのタンクには慣らし運転の手順について記載があります。

f:id:sundayrider:20140512132145j:plain

0km~480km 5,000回転まで

480km~960km 6,000回転まで

960km~1,280km 7,000回転まで

1,280km~1,600km 8,000回転まで

 

デイトナ675Rが納車して2か月、なかなか乗る時間が取れず走行距離はいまだ400kmにも達していません。先日、所用で島原まで出かけることになったので、慣らしを兼ねて675Rで移動することにしました。
慣らしは最初の段階、5,000回転縛りだと6速で93km/hくらい。少しマージンを取って4,000~4,500回転で走ると、80km/h前後。この速度では高速道路で周囲の車の流れに乗ることもできないので、他車(大型トラックも含む)から次々と追い抜かれることになります。これは恐怖感もあり非常に落ち着きません。

淡々と走り続けて島原に到着。

f:id:sundayrider:20140512214907j:plain

所用を済ませ、とんぼ返りします。オドメーターが480kmを超えたので6,000回転まで回せるようになり、6速で110km/h、マージンを取っても100km/hで巡航できるようになりました。
それにしてもこのバイクで高速道路を走り続けるのはキツイ。ずっと同じ姿勢を続けるのでいろんな筋肉がこわばってコチコチになります。疲れてくるとハンドルで体を支えがちになって、手首が痛くなるという初心者みたいな状態になりました。

 

もう少しで慣らしも折り返し地点。

f:id:sundayrider:20140512132235j:plain

残り800km以上、心が折れそうです。 

 

 

山道でクネクネしました

高速道路を移動するだけではあまりにも味気ないので、寄り道して山道を少しだけ走ってみました。
ハンドリングは軽く、車体に体を預けると気持ち悪いくらいよく曲がります。前後プリロードを抜いていることも影響しているのか、車体が軽快過ぎて公道を走るには不安定に感じます。自分の感覚より曲がり過ぎるというのはサーキットでは好ましいことであっても、ツーリングではちょっとハードに感じるかも。現在履いているタイヤが、フロント/プロダクションタイヤ、リア/ハイグリップタイヤの組み合わせなので、これをツーリング向けタイヤにすれば、印象も変わってくるものと思います。

 

 

クイックシフター

デイトナ675Rにはクイックシフターが付いています。シフトアップのみですが、クラッチを握らずにチェンジできるというパーツです。

f:id:sundayrider:20140512132247j:plain

自機の写真を撮り忘れたので、トライアンフのHPから拝借。
シフトロッド及び、ECUにつながる配線で構成されています。

 

今回の慣らし運転で試しに使ってみると、一応チェンジできるもののシフトショックは大きめ。アクセル開度を大きくできず駆動の掛かり方が半端なので当然といえば当然なのでしょう。もともとこのパーツはレース用、スロットル全開が前提なのでツーリングには不向きです。たまに「ツーリングでの疲労軽減に役立ちます!」みたいな謳い文句を見かけますが、嘘とは言わないまでもちょっと誇大表現ではないかと感じます。それを期待して装着すればガッカリすることになります。

ただしサーキットで使用すれば、継ぎ目をほとんど感じさせないシフトアップに感動します。実用面(最高速やタイム)でも確実に効果がありますし、バンクさせながらアクセルを開けてシフトアップする区間(例えばオートポリスの1ヘア~2ヘアの区間)では乗り手の負担がずいぶんと減るので、一度装着すると手放せなくなる優れたパーツだと思います。