一歩進んで二歩下がる

デイトナ675Rはフロントフォークのメンテナンスでレイラスポーツに預けていました。

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メンテ後の感触を確かめるためにSPA直入を走ります。
気温はさほど低くないものの、ご覧の通り真っ黒な雲が周囲をうろうろする不安定な天候でした。天気予報も雨マークだったので場内は閑散としており、僕のほかにはBクラスに1台だけ。

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とにかくも走り始めます。サスペンションのセッティングはフロントのストロークが使い切れていないことを踏まえ、レイラスポーツのアドバイスからプリロード、圧側減衰を弱めます。
しかしこの日はいつにも増してタイムの出方が酷い。とりあえずウォームアップで50秒くらいで走ったつもりが51秒、そこから一生懸命走ってみても50秒が切れません。フロントの残ストを見ると今まで以上に浅いところで止まっています。Why?が駆け巡ります。
その後もセッティングを微調整しながら走り込んだものの50秒前半を並べるばかり。これで終わるとさすがに悲しいので、ライン取りを丁寧にしたらかろうじて49秒8。同じような走り方でもライン取り次第でコンマ数秒は変わることが分かりましたが、全く嬉しくありません。

 

 

走行後のタイヤです。リアタイヤは使い切りました。5時間程度使用、走行距離450km。途中で一度逆履きにしています。

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フロントは逆履きもせず使い続けて、まだまだ溝が残っています。

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フロントフォークの残ストが余っており、かつフロントタイヤの摩耗が進まないのは、やはり前に荷重を掛け切れていないからと見るべきでしょうか。だとしても、なぜ荷重を掛け切れないのでしょう。例えばサスを入りやすくするためプリロードと減衰を抜いたことが、かえって手ごたえがないと体が無意識に感じて積極的な荷重をためらっている、などということがあり得るのか。その可能性があるなら、今度はあえてプリロード、減衰を強めて走ることも試してみたほうがいいかもしれません。今はタイムより不安なく積極的にマシンへ働きかけができるような状態作りが先です。

 

 

やがてSPA直入には雨が降り出して、サーキットに美しい虹がかかったのでした。

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クシタニ GPWブーツ

先日サーキットを走って履き下ろしたので、クシタニのレーシングブーツについて簡単にインプレッションを記します。

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ジッパーがなくベルクロのみで固定する独特な構造のおかげで甲・かかと・ふくらはぎまでフィット感を自在に調整できます。よほどの大根足でもない限り、このブーツが合わないという人はいないのではと思います。動きもしなやかでライディングの際にストレスが一切ありません。これは良い買い物をしました。
最初からあまりにも違和感なく履けるので、これ以上感想の書きようがありません。敢えて言えばこの地味な見た目をどう感じるか、ということくらいでしょうか。シンプルな構造でふくらはぎ部分の出っ張りが少ないのでブーツアウトのスタイルにも出来ますし、ツーリングユースで派手なデザインは避けたいが安全性の高いブーツが良いというニーズにもマッチすると思います。

 

 

 

インソールは必要か?
GPWブーツにはインソールが付属していません。シフト操作やリアブレーキの際にダイレクト感を重視しているからとのこと。そこであらかじめインソールを別途購入し、あり/なしで履き比べてみました。

 

【なしの場合】
確かに足裏の感触が伝わりやすく、ライディングにおいて安心感があります。その代わりバイクを降りて歩くとクッション性が全くないから足に衝撃がダイレクトに来ます。長時間歩くのは辛そうです。

 

【ありの場合】
インソールを入れてのライディングでも違和感はなく問題ないレベル。至って普通です。バイクを降りた時は格段に歩きやすくなりました。

 

 

 

結論はどっち?
僕の場合はサーキットのみの使用なので、割り切ってインソールなしがベスト。
サーキットもツーリングも両方使うなら、インソールを入れた方が良いです。その場合ブーツのサイズ感が変わってきますから、購入時にインソールを入れた状態でサイズ合わせをすることが肝心です。

 

 

 

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5周年

このブログを開設して、今日でちょうど5周年を迎えました。同時に現行型(最終型)デイトナ675Rとの出会いから5年の月日が流れたことになります。 

ride.hatenablog.com

 


今乗っている2014年式のデイトナ675Rの前には、2009年式のデイトナ675に5年間乗っていました。通算すると675に丸10年乗り続けてきたことになります。

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サーキットを初めて走ったのも2009年、それから10年が経ちました。サーキット初心者だと思っていたのに年数だけ見ればそこそこの経験者になってしまいました。技術的には(タイムも)進歩するより退化していってますけど…。

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5年という節目で、そろそろ乗り換えを検討するタイミングでもあります。実は数年前から次の車両はリッターSSと決めています。人生で一度は最高峰のカテゴリーに位置するマシンに乗りたいとの思いがあり、年々衰えてゆく体力を考慮するとそれは今しかありません。リッターバイクに乗り換えたからと言って675より速く走れる保証などなく、むしろ扱いきれず遅くなるかもしれません。タイムうんぬんより現在の最先端のバイクを経験したいという、いちバイク乗りとしての思いです。

 

 

とはいえ、少なくともあと1年は675Rに乗り続けます。10年間でツーリング、スポーツ走行、レースを含めたくさんの素晴らしい経験をさせてもらったバイクです。多くの思い出とともに、これから悔いを残さぬよう気持ちを込めて走りたいと思います。

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