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Sunday Rider's Log

トライアンフ・デイトナ675Rでツーリングとスポーツ走行の両立を目指します

    趣味の心得

    リスクの高い乗り物
    僕はいわゆる「リターンライダー」ではなく、若いころから20年間、ずっとバイクに乗り続けてきました(今も若いといえば若いけれども)。

    恥ずかしながら僕はバイクの整備を何ひとつ自分で出来ないし、センスの良いカスタムをするわけでもないし、バイクを特別に速く走らせるような技術もありません。20年乗り続けて一つだけ自慢できることがあるとしたら、この間深刻な事故や転倒を一度も経験していない、ということだけです。もちろん事故がなかったわけではありません。通学中に乗用車と衝突したこともありますし、サーキットでスリップダウンやオーバーランからの転倒もあります。しかし、いずれも体へのダメージが少なく、悪くても打撲程度。この20年間負傷が原因でバイクに乗れなかったことは一度もありません。
    バイクの事故で骨折した、あるいはもっと深刻な怪我を負ったという人は、僕の周りにもたくさんいます。負傷が原因でバイクを降りた人だって身近にいます。そのような乗り物に20年間大きな怪我もなく乗り続けてこれたことについては胸を張っても良いと思うし、同時にとても幸運だったと感じています。

     

     

    継続は力なり
    バイクに乗る以上、上手に乗りこなしたい、速くなりたいと思うのは自然な気持ちでしょう。それが選手権を走るような本気系ライダーであるなら、速くなるためにはそれなりの環境やプロセス、それに本人のセンスも必要かと思います。しかし僕のように趣味で乗る(レースで勝つことが目的ではなく、走りを楽しむことが主目的である)一般的なライダーが、趣味で乗るレベルで速くなるには何が最も重要なのでしょうか。

    それは『乗り続けること・継続すること』だと思います。すなわち事故をしない、転倒しない、なにより怪我をしない、ということです。センスとか、気合いとか、特別なスキルとか、そんなものは趣味で走るレベルにおいて重要ではありません。
    バイクは経験のスポーツと言われています。車体の挙動や接地感は、それまでの経験を基準として感じ取るものです。サスが固い/柔らかい、とか車体が前下がり/後ろ下がり、というのは今までの経験があって初めて判断できるようになります。サスをガチガチに固めた車両に乗っても、それが人生で初めて乗るバイクだったとしたら、「バイクってこんなものか」と思うだけですよね。過去の経験と比較して初めて固いとわかるわけです。
    乗り続けることで体得した経験は、雑誌やネットを見て手に入れた情報と違い、本当の意味で身に着き、応用も効く生きた知識です。その積み重ねがライディングの引き出しを増やし、結果としてバイクを上手に操れるようになるものと思います。なかにはセンスの良い人がいて、最初からうまく乗れる、速く走れる人もいます。しかしそのセンスも経験に裏打ちされたものでなければ、いずれ破綻するかもしれません。逆に(僕のように)センスがない人間でも乗り続けていれば、わずかずつであれ確実に上達しているという実感を持つことができます。
    上達を焦って(サーキットでのラップタイム短縮を焦って)転倒し、マシンを損傷させ、自身も怪我をすれば、肉体的にも経済的にも、何より精神的に受けるダメージは免れません。その結果以前のようにうまく走れなくなったり、最悪の場合走ることを辞めてしまうことにもなりかねません。それは、バイクを趣味とする者として極めて残念な結末です。

     

     

    ただ乗っていれば良いというものでもない
    とはいえ、ただ乗っていれば上達するかと言えば、そんなこともありません。何の考えもなしにダラダラ走っていても得るものは限られます。ツーリングであれスポーツ走行であれ、何かしらのテーマを持って乗ることが大切だと思います。例えばライディングフォームについてだったり、接地感に対する意識だったり、ブレーキの掛け方だったり…。一日を通して取り組むテーマを決めて、常に考えながら乗るということです。

    同時に、結果だけを追い求めず、失敗も含め過程を楽しむ姿勢も大切です。誰でも伸び悩む時期はあります。その間、焦らず腐らずいろいろな試行錯誤を繰り返していれば、結果(タイム)は変わらずとも、必ず何かしらの発見があります。少しずつ自分の走りに変化が現れ、引き出しが増えていきます。そのようなちょっとした変化や発見を楽しむ気持ちさえあれば、その蓄積はいつか実を結び前進する瞬間が訪れるものです。

     

     

    安全装備
    どれほど慎重に運転しても、二輪車に転倒や事故のリスクはつきものです。万が一に備え、安全装備を整えることも大切です。当たり前すぎることなので具体的な内容については割愛しますが、とにかく装備については金を惜しむべきではないと考えます。どこの馬の骨ともしれぬ安物のヘルメットなど論外です。信頼できるメーカーの最上級グラフィックモデルをチョイスして、眉間に皺を寄せる嫁には「命は金で買えないから」と説得(あるいは懇願)しなければなりません。僕は安全に関してケチるくらいならバイクに乗らない方がマシだと思っています。

     

     

    以上、バイクに対する僕なりの考えをまとめました。バイク歴20年といってもライダーとしてはまだまだ“ペーペー”の部類です。あと20年、つまり延べ40年乗り続けることができれば、ベテランライダーとしてそれなりに上手に乗りこなせているのではないか、と想像しています。

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