島原半島を巡る

3月にも入ってようやく今年のバイク初乗りです。CB1100RSで島原・雲仙を目指します。
まずは九州自動車道を南下し、南関ICで降りて熊本県長洲町へ。この日は朝の冷え込みがとても厳しく、南関付近で氷点下に達していました。

 

最初のチェックポイントは長洲港の有明フェリー乗り場です。

 

ここから1時間弱の船旅。

朝が早かったのでこの間に朝食を済ませウトウトしていると、あっという間に多比良(たいら)港に接岸。島原半島に上陸です。

 

 

多比良港からは南下し、まゆやまロードを経由して普賢岳・平成新山を間近に眺めます。

 

 

さらに南下を続けると、旧・大野木場小学校跡地に到着。

平成3年の普賢岳噴火。発生した火砕流に丸ごと飲み込まれ破壊された校舎が、当時の姿のまま保存されています。災害の凄まじさを感じます。

 

 

続いて仁田峠へ。第二展望所から仰ぎ見る普賢岳は圧倒的です。

 

 

雲仙と言えば九州でも屈指の温泉地。早朝から走り続けて冷え切った体を温めることにしました。立ち寄ったのは、その名も「ちょこっとよかゆ」。

 

浴場は何の風情もありませんが、泉質は荒々しい活火山の匂いが漂う雲仙のお湯そのもの。申しぶんありません。雲仙温泉って硫黄泉ではあるものの、そこに焼け焦げたようなざらついた匂いが混じり独特な雰囲気があります。火山とかマグマを連想させるお湯だなと思います。

 

 

体が温まったところで旅を再開します。
雲仙千々石線、通称ドラゴンロード。

ヘアピンカーブが折り重なるように続く印象的な道です。
島原・雲仙はここに限らず気持ちの良いワインディングロードが多数存在するうえ、休日もさほど交通量が多くない(春・秋のシーズンは混雑するでしょうが)ので峠メインでガッツリ走りを楽しみたい向きにもピッタリだと思います。
阿蘇・くじゅうが雄大な景色を眺めながらのんびり走る場所であるのに対し、ここ島原は圧倒的な存在感を示す雲仙岳と半島を囲む有明海や橘湾との対比を楽しみながら流すも良し、ワインディングに没頭するも良し、両方の楽しさを兼ね備えた素晴らしいツーリングスポットだと思います。

 

 

さて、やがて帰途に就く時間を迎えました。そろそろ島原半島ともお別れです。
そして、今日がCB1100RSと走る最後のツーリングだと決めていました。5年間乗ったこのバイクともお別れの時間が近づいてきました。

明け方はあんなに寒かったのに、昼を回って気温は20℃を超えました。別れの春、そして新たな出会いの春はもうすぐそこです。