CB250RR 慣らし

CBR250RR、初走行はSPA直入で慣らしからスタートです。

 

 

慣らしの手順としては、

  • 最初は6,000回転を上限とする
  • 以降は1枠1,000回転ずつ上げていく
  • 10,000回転まで来たら、それ以上は緩やかに上げてOK
  • 10,000回転+α、走行距離100km程度で慣らし完了

 

6,000回転だと6速でも80km/h付近で、他車と速度差が大きく結構怖かったです。同枠のライダーにはご迷惑をお掛けしました。
8,000回転まで使えるようになると1コーナーからのインフィールド区間でそこそこ楽しめるようになり、10,000回転以降は直線を4速・5速で少し引っ張って加速していけるようになりました。
慣らし終盤は55秒前後で周回。タイヤがGPR300FとかいうOEMタイヤで、ペースを上げようとするとブラインドコーナーやヘアピンでダダダッと跳ねるような挙動が出始めたので、無理せず淡々と走りました。

ちなみに走行後のタイヤはこんな感じ。フロントはアマリングが結構多めに残りました。

 

リア。

空気圧は前後ともランホットで適当に2.1くらいにしときました。

慣らしの仕上げに12,000回転まで回してみると、直線で前方にいた単気筒と思しき250の車両にみるみる追い付いてしまいました。新型CBR250RR、しっかりパワーが出ているようです。

走行後の車両はさっそくRSGに持ち込んで、オイル交換・タイヤ交換をお願いしてきました。次回からいよいよ全開走行解禁です。

オートポリス スポーツ走行 2023.8.11

8/11は山の日(祝日)、今年4回目のオートポリス。

世間はお盆休み期間に突入し、かつ来月初頭に全日本選手権を控えてそれなりに賑わうだろうと身構えていたのですが、予想は見事に外れてピットもコース上もガラガラ。台数が少ないと走りやすいけれど、さすがに少し寂しい感じがしました。

 

 

1本目
10時からの2B枠。気温25℃、路面温度28℃。3週間前の走行で感じた課題に取り組みながら走ります。

一つ目の課題は、1コーナー立ち上がりで3コーナーまでカチッと全開を続けることです。
スロットルを握り直さなくて済むようにブレーキの時から右手の位置や握り方を調節します。そして2コーナー付近は路面がうねっていて車体と自分の身体が揺さぶられながらフル加速することになるので、体を低く前へ動かしながら下半身でしっかりとマシンホールドして、体が後ろに置いて行かれないように気を付けます。

二つ目の課題として、各コーナーの立ち上がりで一刻も早くアクセルを開けたい気持ちが強いばかりに、まだ向きが変わる前から中途半端にアクセルを開け始めてしまう悪癖の修正を心掛けます。縦の意識(減速と加速を頑張る)より、まずは横の意識(曲がる、向きを変える)を心掛け、その結果として自然と強く加速できるようになることが狙いです。向き変えにおいては外足でしっかりとタンクを抑え込んで車体が起き上がってこないように気をつけます。
ところが朝イチの走行はどういうわけかグリップ感が希薄。寝かし込み・切り返しでフラフラと車体が安定しない感覚があり、立ち上がりも至る所でリアがウネウネと落ち着きません。最終手前の右でボトムスピードからスロットルを開け始めた瞬間、ズルゥ…とリアがスライドして肝を冷やしました。そんなこんなでタイムも2分6秒0といまひとつ。

 

 

2本目
お昼を挟んで13時からの2本目。気温28℃、路面温度50℃。路温上昇でさらにタイヤに厳しいのではと考えてトラクションコントロールの設定を強めます(DTCを-7 → -4)。しかし実際に走り始めるとなぜか普通にグリップするようになっていました。午前中は何だったのでしょう?
とはいえ間もなく走行3時間を迎えるタイヤ、リアは新品時のように何をやっても滑らないという頼もしさはありません。課題は1本目と同様、マシンをしっかり寝かせてボトムで待つ走り方です。
今までの悪癖で向きが変わる前に加速しようとすると体に無駄な力みが生じ精神的にも疲弊していくのですが、一拍待つことで余裕が生まれ心身ともに疲労が少ないことを実感しました。この余裕ゆえにもっと頑張れるのではないかと錯覚するのですが、ここで間違った方向に頑張る、つまり向きが変わる前に焦ってスロットルを開けてしまうと結局タイムが落ちるというオチが待ち受けています。従って今は縦方向の意識を極力捨てて、横方向を頑張る意識に集中します。

2本目は2分5秒台で周回を重ね、ベスト2分5秒2でした。去年からずっとこのあたりのタイムで停滞しているわけですが、何か一つの改善で急激にタイムが良くなるというのは幻想だと思うので今後も地道に走行を重ねていくのみです。

 

 

スプロケット再考
スプロケットはノーマルよりショート化する方向で変更を重ねてきたものの、いま一つしっくり来ないので次回は一旦ノーマルの丁数(17-45)に戻すことにしました。

 

 

おまけ
パドックの1コーナー側トイレが綺麗に改修されていました。

 

朝来た時は雨が降りそうなオートポリスの空模様でしたが、昼下がりにはこの通りの快晴に。ファイナルコーナースタンドからの眺めはいつも最高です。

 

この日は僕がサーキットを走り始めた十数年前からお互いのブログを通じて顔見知りとなったYさんとじっくり話をする機会がありました。彼は昔から僕よりもずっと速く、いつも一歩前にいる存在です。最近はあまり接点がなかったのですが、久しぶりに落ち着いて話が出来て無性に嬉しかったです。またお会いした際はお手柔らかにお願いします。

CBR250RR 納車

昨年注文していたCBR250RRレースベース車がようやく納車となりました。

 

車両のデリバリーは3月から始まっていたようですが、一部に不具合というか問題が見つかってその対応に時間を要したとのことです。
僕が購入したのは九州のサーキット界隈でお馴染みのRSG。車両はバトルファクトリーのコンプリート車です。

 

 

納車後まずはシートカウルを外して、バッテリーに充電用のケーブルを取り付け。公道を走れず月イチでサーキットを走るだけなので、バッテリー切れを防ぐために必須の装備です。

 

 

続いてタンクにストンプグリップを貼り付けます。意外にもCBR250RRは車種専用設定がなく、旧年式のR25用が使えるとの話を聞いたので流用します。

 

 

トップブリッジ上にGoProのマウントを設置し、ラップタイマー用のスマホはステムホールマウントを利用。

 

 

自分でやることと言ったらこれくらいで、あとはサーキットで過不足なく走れる状態が一通り整えられています。RSGの皆木さんと話をしていると、あらゆる面でサーキットを前提に制作・改造されているので話が非常に早いという印象です。今までデイトナ675にせよS1000RRにせよ一般の街乗り車を買ってそこからスポーツ走行に特化すべく少しずつリファインしてきたのですが、サーキットでは当たり前のことが街車のカスタムとしてはハードルが高かったり思わぬ費用が発生したりという経験が多々ありました。レースベースからのコンプリート車というのは、その辺りが最初から全て考慮されているわけですから、当たり前のことなのに僕としては至れり尽くせりに感じました。

 

 

近年オートポリスやHSRの走行枠が少なく走る機会が限られるうえ、S1000RRはタイヤや各部の消耗が早いので頻繁に走行を重ねるわけにもいきません。1000ccは転倒すると人・車両ともダメージが大きく、特にS1000RRの修理費は高額になると聞きます。なかなか気軽に練習できる環境ではありません。
それに対して、

  • スポーツ走行枠がたっぷりあるSPA直入の走行に最適
  • タイヤ等の消耗は大排気量車と比べてゆっくり
  • 転倒時の修理費も抑えられる

これらを兼ね備え、サーキットに特化した250のレースベース車は練習機として最適です。もちろん転倒はどんな時も避けたいところですが、S1000RRほど慎重に走る必要はないので少しマージンを減らしながら積極的に走り込もうと思います。