AP走行メモ

次回のオートポリスに向けて、先月の走行で気づいた点を備忘録として残しておきます。

 

パワーカップ2
ミシュランの公道用タイヤとして最もスポーツ寄りのタイヤ。サーキットのタイムはピレリ・スーパーコルサSCなどと遜色がなく、それでいて温度依存性が低く公道で普通に使えるとの触れ込み。冷えコルは起きても冷えカップ2は起きない、というところでしょうか。


オートポリス走行後の表面。

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フロントはサラッとした感じでライフも持ちそう。リアはややドロッと荒れているように見えます。


空気圧は以下の通り。

  • 冷間 F2.1 R1.5
  • タイヤウォーマー F2.6 R1.9 → F2.5に調整 
  • 走行直後 F2.4 R1.85

(気温12度前後、曇)

 

 

 

サスペンション・フロントの印象
前後サスのセッティングは、ステアリングダンパーを少し締め込んだことを除き初期設定値から変えていません。


フロントフォークの残ストを確認してみましょう。
1本目の走行後。

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これはさすがに底付きしてるかも? ということで2本目にフロントのプリロードを1回転締め込んだ結果が下記画像。ほとんど変わっていませんね…。

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S1000RRのフロントは少しフワフワしているような印象で接地感に自信が持てず、せっかくの新品タイヤを信頼しきれませんでした。次回は以下のセッティングを試してみます。

  • プリロードを最弱から2回転締め込み
  • 伸び側の減衰を初期値から+2クリック(5→7)

 

 

 

リアの印象
コーナーの立ち上がりで大きくアクセルを開けた時、リアがウネウネとパワーに負けているような挙動を見せることがありました。ただしこれがサスの動きなのか、トラコンの介入に伴う挙動なのか、あるいはそれ以外の要因なのかよく分かりません。いずれ減衰を強める方向になるかもしれませんが、今のところ変更せず様子を見ます。

 

 

 

次回の方針
まだまだ当面はこのバイクに慣れることが第一目標。パワーにビビってアクセルを開け切れていないので、コーナー立ち上がりでカチッとストッパーに当たるまでアクセルを開けられるよう意識して取り組みたいです。
そのためには電子制御の設定を以下のように変更してみます。

  • レスポンス・トルクは控えめ
  • トラコン介入は多め

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その代わり前回は3速で走行した後半区間(ジェットコースターストレートエンド以降)で、2速も試してみます。色々と試行錯誤を繰り返しながら自分なりの走りのリズムを作っていけるとよいのですが。

春の阿蘇

S1000RRが公道を走れる状態のうちにツーリングも経験しておこうと考え、春が訪れた阿蘇に向かいました。まずは瀬の本から、いつもの撮影スポットで一枚。快晴です。

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やまなみハイウェイにて南下を続け、阿蘇市街を抜けたら東登山道から草千里へ。

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折しも阿蘇は野焼きが行われており、草千里もこの通り茶褐色の世界。野焼きの煙が残り、この一帯は白くかすんでいます。荒涼とした景色に見えますが、実は新たな生命の息吹を促す生産的な焼け野原なのです。

 

 

 

さらに南下を続け高森へ。一心行の大桜を眺めます。樹齢400年の巨木です。

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ちなみに上の写真、見る人が見れば分かると思いますが結構ゴリゴリにレタッチ(現像処理)しています。
撮って出しだとこんな感じ。同じ写真なのに全然違って見えるでしょ?

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桜を観たら、南登山道から再び阿蘇山上へ引き返します。

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火口に近づくとゴツゴツとした山肌が露わになって風景が一変。これもまた阿蘇の醍醐味です。

 

 

 

みんな大好き米塚も、全身に火が入って焼きおにぎりになりました。

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桜はあらゆる場所で無数の花びらを開いて春を謳歌しています。四季折々に豊かな表情を見せる阿蘇は、やっぱり最高でした。

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インカムって必要?

最初に断っておきますと、今回の記事はバイクのインカムについてひたすら文句を言うだけの内容です。インカムを愛用している方は気分を害する恐れがありますので、どうぞスルーしてください。ごめんなさい。

 

 

さて、バイク用のインカムです。こんなの。

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いろんなメーカーが出していて用品店に行くと割と目立つ場所に特設コーナーがあったりするし、最近のヘルメットはインカム装着を考慮した構造になっている物も多いのでそれなりに需要があるみたいですが…。
僕ね、これが嫌いなんですよ。バイクに乗る時、付ける必要あるの?って思います。
インカムの機能は(詳しくは知りませんが)ざっと挙げると以下のようなものになるでしょうか。

  • スマホに接続して電話ができる、音楽が聴ける、カーナビの音声が聞ける
  • 他のインカムと接続して、一緒に走っている人と会話ができる

 

 


インカムの通話機能に物申す
まず前提として、バイクの運転というのはツーリング・サーキット問わず集中力のいる行為だということです。ツーリングで淡々と走っているように見えても周囲の道路状況・前後の車の動き・路面の状態など様々なことに気を配りながら、次に何が起こるか絶えず予測して運転しているわけです。
乗用車と比較して、同じ道・同じ状況でもバイクのほうがずっと神経を使います。例えば対向車がウインカーを出して右折しようとしている場合、こちらも乗用車なら対向車は存在を認識して止まるのに、こちらがバイクだと思いもよらぬタイミングで右折し始めることがあります。それを予測してすぐに止まれるよう備えなければなりません。
このようにバイクは乗用車と同じ感覚で運転していたら必然的に事故を起こすものなのです。常に五感を総動員して運転することが求められますし、それがまたバイクの楽しさの一つでもあります。


前置きが長くなりましたが、そういうバイクのライディング中に電話をしたり、他のライダーと会話をするといった「ながら運転」したら危なくないですかね? 乗用車なら同乗者と会話しながら運転することに問題がなくても、同じ感覚でバイクに乗るのは少し認識が甘すぎやしませんかね?

 

 


音楽を聴くことに物申す
安全面で音が大事であることは言うまでもありません。インカムで音楽を垂れ流したら周囲の音を遮断しかねず、他車のクラクションや緊急車両のサイレンを聞き漏らしてしまうかもしれません。そんなことは決してあってはならないのです。


安全面以外でもう一つ。バイクを楽しむうえで「音」の存在は欠かすことができません。エンジン音、吸気音、排気音、シフトチェンジの音…。これらマシンが発する様々な音はバイクを楽しむために重要な要素です。それをよりによって訳の分からない音楽でかき消してしまうなど愚の骨頂です。
中には音楽を聴くために高音質を謳うインカムもあるそうですね。馬鹿も休み休み言えと思います。
余談ながら、バイクって目に見えるものが全てではなくて音・匂い・振動…あらゆる感覚を使って全身で楽しむものですよね。目の前に海が開けた時にふと届く潮の匂いや、降り始めた雨でアスファルトから立ち込める匂い…。誰しも記憶の片隅に残っているのではないでしょうか。

 

 


カーナビの音声を聞くことに物申す
まあ確かに便利かもしれませんがね、ナビの画面を見れば済むことです。音声、必要ないでしょ?

 

 

 

結びに
というわけでインカムというのはバイクの安全を損なうだけでなく本来の楽しさすらスポイルしてしまう、ろくでもない駄道具だと思います。
確かに便利かもしれません。しかし安全を犠牲にしてまで手に入れる利便性に何の価値があるのでしょうか? このような物が多くのライダーに受け入れられているとしたら、まことに世も末です。嘆かわしい。
あぁ、調子に乗って書いていたら最後は年寄りのたわごとみたいな話になってしまった…。