デイトナ675R 減速比表

備忘録として675Rのスプロケットと減速比の関係をまとめます。

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②比較検討表はノーマル1速を基準(100%)とした、各段数の比率を列記しています。例えばフロント14丁・リア48丁(以下14-48と表記)とした場合、1速はノーマル(15-47)と比べ9.4%ショートになります。
この表から、14-48の2速(87.9%)と17-48の1速(90.1%)が近い値となっており、同じく14-48の3速と17-48の2速、14-48の4速と17-48の3速が近い値です。従って17-48で1速低いギアを使用すると、14-48に近いレシオになることが分かります。

 

 

 

ノーマル
上表にも記載の通り、デイトナ675の最終型(2014年式~)のノーマルは15-47。旧型後期(2009~2013年式)のノーマルは16-47。

 

 

 

SPA直入/HSR九州
僕の場合、SPA直入とHSR九州はノーマルよりショートにした14-48で自己ベストを記録(SPA 47秒5、HSR 1分10秒6)。どちらのコースも、スピードが最も落ちるヘアピンを2速で回ってちょうど良い回転数。SPA直入の場合は1コーナーから最終コーナーまで、つまりストレート以外はずっと2速でOK。ノーマルの15-47だとヘアピン2速では回転数が落ちすぎるし、1速ではやや過敏でアクセルを開けづらい感じ。

 

 

 

オートポリス
オートポリスは17-48で自己ベスト2分6秒3。各コーナーのつながりはSPA/HSR同様14-48でちょうど良いのですが、ホームストレートで6速のレブに当たってしまい最高速が頭打ちになります。フロント3丁分ロングにして17-48にすると、各コーナー1段ずつ低いギアを使うことになり(ヘアピン1速)、ストレートで吹け切る心配もありません。
ただ1速から2速はレシオが離れているので、できればヘアピンは2速で立ち上がりたいところ。そこで以前14-46を試してみたら自己ベストとほぼ同タイムが出て、ストレートでレブに当たることもありませんでした。このコースに合う丁数を決めるには、もう少し走り込む必要がありそうです。

 

スプロケットのセッティングは各自の持ちタイムによって適した丁数が変わる場合があり、この記事は僕の現状のタイムを前提にして書いています。

HSR九州スポーツ走行 2019.5.4

今年のゴールデンウィークは全力で家族サービスに従事しておりました。なにせ今の世の中、CS(顧客満足)よりES(従業員満足)、そのESの土台となるのがFS(家族満足)ですから率先して実践せねばなりません。幼い子供達からもみくちゃにされつつ嫁をイライラさせないという、実現可能性の極めて低いタスクに取り組み続け疲労困憊ではありましたが、残る力を振り絞って一応バイクにも乗ってみました。HSR九州でのスポーツ走行です。

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675Rの奥には何気に値打ちのありそうなバイクが並んでいます。普通にスポーツ走行してました。
この日はさぞ多くのマシンで賑わっているかと思いきや意外と閑散としていて、ピットも空きがちらほら。僕が走るS2枠も10台前後で走りやすかったです。

 

 

 

本日の目標タイム
HSR九州はここ2年間で2度走っただけ。1年に1回のペースです。自己ベストは3年前に記録した1分10秒6。直近で走ったのは半年前のRSGスクールでしたが、スランプ真っ只中で1分13秒6とベストの3秒落ち。ただ、その際に足回りの方向性にヒントをもらって、現在は緩やかに復調傾向。ということで今回は最低12秒台、11秒台に入れば御の字という目標設定にしました。

 

 

 

サスセッティング
フロントはSPA直入と同様、プリロード最弱、伸側減衰・圧側減衰とも最弱。リアは直入の時より少し低くなる設定にします。

 

 

 

本日の走行課題
走行時に心掛けるポイントは以下の3点。

  1. ニーグリップ・体のホールドを強く意識して車体の安定感を得る。
  2. 強い操作を心掛ける。ブレーキはしっかり握り、アクセルはカチッと全開にし、コーナーの寝かし込みは勢いよく。
  3. 曲がる意識を強く持つ。コーナーの先、曲がりたい方向に体ごと目線を向けて、曲がることに集中する。

どれも当たり前なことばかり。基本がしっかり出来てサスセッティングが決まっていれば、それだけでそこそこのタイムは出るもの。それが出来ていないから気持ちよく走れないしタイムも出ないんです。基本が出来ないのに小手先のテクニックやMotoGPライダーの物真似をしても得るものはありません。走行機会の限られる僕ら一般ライダーは、ひたすらに基本を追い求めるほか上達の道はないと考えています。

 

 

 

結果
少しリアを下げたこととマシンホールドの意識で車体に安定感があり、あまり怖さを感じずに走ることができました。ペースを上げていっても無理をしている感覚はなく、前向きな積極性がタイムにも反映される感じ。最終的には11秒3が本日のベストで、自分なりの目標を達成できました。

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タイヤの状態
走行後のタイヤの様子です。
フロント 
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リア(左側)
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リア(右側)
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リアは逆履きにしましたが、荒れもなく健全な状態に見えます。

 

 

比較のため走行前、つまり前回SPA直入を走った後のリアはこんな感じです。

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この酷いアブレーションが今回の走行で綺麗に消えました。乗り手の調子や走りの状態によって、タイヤの表情は如実に変化することが分かります。

 

 

今回は一日を通じて気持ちよく走ることができて、ここ2年間で一番充実した走行だったように思います。今日のような走りを続けていけば徐々に自信もついて、いつかまた自己ベストを更新できる日が来るかもしれません。

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セルフ サティスファクション

それではここで間違い探しです。2枚の画像は同じCB1100RSですが、一箇所だけ異なる部分があります。それはどこでしょうか?

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上の画像がbefore、下がafterです。よく見比べてみると、車体全体のバランスが微妙に違うと思いませんか? ヒントはリア側です。

 

 

 

 

正解は…こちら。

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リアフェンダーのショート化です。
外見上わずかな違いしかなく、どうでも良いようなカスタムに思える…というか実際どうでも良い内容なんですが、今日はこのパーツをあえて導入した過程を記したいと思います。

 

 

 

候補① 龍神ジャパン
リアフェンダーの変更というのは定番のカスタムですし、このバイクを購入後真っ先に取り組みたいと思っていました。最初に検討したのはフェンダーレス。龍神ジャパンというショップからリリースされています。

 

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こうして後ろから見ると、スッキリしてなかなか良さそうです。


では全体のプロポーションで見た時はどうでしょうか。

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ノーマルと比べるとリアが極端に寸詰まりで、なんだかバランスが悪いですね。CB1100RSはCB1300SFやZ900RSなど他のネイキッドと違ってテールカウルがなく、シートから直接伸びた長いリアフェンダーがデザイン上の特徴となっています。フェンダーレスにするとシートエンドから先がスッパリと切り落とされた形になるため、ボリューム感のあるタンクやエンジンに対し車体後半が寸足らずとなって全体のバランスを崩してしまうんですね。
フェンダーレスのスタイル自体はカッコいいと思うのですが、このバイクでそれを生かすにはセンスが求められるように思います。例えばタンクを初期型CB1100の小ぶりなものに換装したうえで、セパハンにしてカフェ感を出していくみたいな方向性でしょうか。そうなるとかなり大掛かりな話になるし、僕としてはあくまでも純正の雰囲気を変えたくはないので、フェンダーレスに挑戦する選択肢は外しました。

 

 

 

候補② シックデザイン
しかし、ノーマルのリアフェンダーはちょっと長すぎてクラシカルに過ぎるというか、悪く言えば野暮ったいので何とかしたい。そこで次の候補としてショートフェンダーを考えました。メジャーどころでシックデザインがリリースしています。

 

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画像はCB1100ですが、うん、悪くない。悪くはないんだけどテールランプの造りを含め、いかにも「カスタムしてます」という見た目になって、ノーマルの端正な雰囲気から少し離れてしまう。シート下のフェンダーアーチが下まではみ出して見えるのも残念なポイント。悪くはないけれど僕のわがままなイメージとは少し違うと感じました。

 

 

 

候補③ ブレスアールズ
そんなこんなでネットサーフィンを続けていたところ、ふと聞いたこともないベンダーの製品が目に飛び込んできました。それが、今回装着したブレスアールズのショートフェンダーです。

  

絶妙な長さに切り詰められたフェンダーに、純正から流用するテールランプがこれまた絶妙な高さでマウントされます。

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フェンダーはFRP製とカーボン製から選択可能で、迷わずカーボン製をチョイス。

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真後ろから見た画像。
ノーマル
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ショートフェンダー
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撮影の角度が少し違うこともありますが、フェンダーが短くタイヤの露出が増えたことで、リアビューの迫力が増しました。


いま一度冒頭の画像を見比べてください。低く長く、やや間延びした印象にも取れる純正のシルエットに対し、全長がわずかに切り詰められテールランプがハイマウント化されたことで、キュッと尻が上がって凝縮された、よりスポーティなイメージに変貌したと思いませんか? かといってフェンダーレスのような寸詰まり感もなく、純正然とした完成度。まさに視覚的マスの集中です。今作った造語です。運動性能に変化はありませんが、乗り手の心はとても軽やかになりました。

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このカスタムに問題点があるとすれば、一見しただけではノーマルとほとんど見分けがつかないということです。CB1100RSのオーナーでなければこれがカスタムだとは100%気づかないでしょうし、オーナーであっても見過ごしかねない芸の細かさです。

 

しかし、それでいいんです。カスタムというのは他人の誰かに認めてもらいたくてやるものではありません。自分の好きなバイクを、自分の好きな色に染め上げて、自分で悦に浸る。カスタム イズ セルフサティスファクション(自己満足)です。

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