革ツナギ

今から8年前に初めて革ツナギを買いました。
HYODの、下から2番目に安いモデルでサイズ調整やプロテクション(D3O)の追加など含め税抜き19万くらい。以来このツナギを使い続けてきました。転倒歴はコースアウトからグラベルでのボテゴケが2回とローサイドのスリップダウンが1回。転倒によるダメージは軽微でまだまだ使用に耐え得る状態です。ただ問題は膝の部分、ニーグリップの際にストンプグリップと擦れてボロボロになってしまいました。一度この部分の補修もしたのですが、しばらくしたら再び補修部分から破けて今では完全に革の内側が露出してしまいました。

f:id:sundayrider:20170323190903j:plain

8年間使い続けたし、そろそろ買い替え時だろういうことで次期ツナギの物色を始めました。

 

 

新しいツナギを選ぶにあたり一つ条件があります。エアバッグです。現在はhit-air製、ツナギの上から着る外付けタイプを使用しています。

f:id:sundayrider:20170323191845p:plain

hit-air/無限電光株式会社

 

着用し始めてからまだ転倒していないので実際の効果を体験できていないのですが、ほかの着用者の経験談を聞くと怪我の防止・軽減に有用であることは間違いなさそうです。バイク乗りにとって安全は全てに優先しますから、ツナギを買い替えてもエアバッグの着用は不可欠だと考えています。
唯一のデメリットは見た目です。せっかくお気に入りのデザインのツナギを新調しても、その上からエアバッグのベストを着ると台無しになってしまいます。
この問題を解消してくれるのが、最近少しずつ増えてきているエアバッグ内蔵型のツナギです。ネックガード(背中のコブ)にエアバッグが埋め込まれているため普段の見た目は従来のツナギと大差ありません。これは画期的だと思いました。かなり高価である点が問題なのですが…。
このタイプの取り扱いがある主なメーカーは、ダイネーゼ、RSタイチ、クシタニです。この3社とHYOD(エアバック内蔵型ではない)の中から、次期ツナギを検討しようと思います。

 

 

 

HYOD
まずHYODです。僕自身が現在使用しているので適正なサイズを把握しているし、ブランドイメージ、デザイン、品質、どれを取っても申し分ありません。候補として考えているのは「DYNAMIC PRO NEO-DHARTI-R D3O」というモデル。シンプルなデザインです。

f:id:sundayrider:20170322234535j:plain

HRSD04D //RACING LEATHER SUITS //HYOD PRODUCTS

 

標準のデザインでも十分良いのですが、さらにカラーオーダーでアレンジできます。
例えばスズキ風に。

f:id:sundayrider:20170323185121p:plain

 

 

SBKカワサキ風。

f:id:sundayrider:20170323185137p:plain

 

 

白・赤・黒の675Rに合わせてこんなカラーにしてみたり。

f:id:sundayrider:20170323185157p:plain

た、楽しい…。
しかし残念ながらHYODはエアバッグ内蔵型ではないため、この上にベストを着ることになってしまいます。

 

 


RSタイチ
T-RAPSと呼ばれるエアバッグ内蔵型のツナギがラインナップされています。エアバッグはhit-airと同様、ワイヤーで車体とつなぐタイプです。ハーネスの形状を見ていると、車体側は今使用しているものをそのまま使えそうです。
候補はGP-MAX R103の黒。

f:id:sundayrider:20170322234608j:plain

NXL103_T-RAPS GP-MAX R103 T-RAPS / RS タイチ / RS TAICHI

ただしハイエンドモデルだけあって、中古のセローが余裕で買えるようなお値段となっております。

 

 


クシタニ
クシタニにもエアバッグ内蔵型モデルが一つだけありました。こちらもワイヤーでつなぐタイプです。天下のクシタニですから、品質面では何の問題もないはずです。
でもデザイン的にはイマイチ好みじゃないなぁ…。

f:id:sundayrider:20170324084214p:plain

バイク用品のKUSHITANI|K0067XX イノベーションスーツ

 

 


ダイネーゼ
ダイネーゼだけは特殊で、エアバッグと車体をつなぐワイヤーが存在しません。詳しい説明はダイネーゼのサイトにありますが、どうやらツナギにはライダーの動作を感知するセンサー及びそれを検証するCPUが埋め込まれており、転倒するような激しい動作が起こった際には即座にセンサーが検知し、極めて短い時間でエアバッグを作動させる仕組みのようです。すごくハイテクです。

f:id:sundayrider:20170324083704p:plain

D-AIR® RACING MISANO ESTIVA|DAINESE JAPAN

ダイネーゼのツナギのことをネットで調べていると、とにかくサイズがキツいという声が多数出てきます。もともとツナギというのは体にぴったりしたサイズで着るのが基本(大きめサイズで革のダブつきがあると体の保護にならない)ではありますが、ダイネーゼはそれをとことん突き詰めて考えているようです。サイズが合わないのではなく、ショップで超ぴっちぴちサイズを勧められるみたいで、新品ツナギは一人で着ることも脱ぐこともできないのがデフォルトのようです。ライディングの際の運動性には全く問題はなく、また2~3回着ると革が馴染んでくるそうですが…、ちょっと尻込みしてしまいます。

 

 


直営店の存在
さて、僕の住む九州地方ではこれら4社のうちHYOD、クシタニ、ダイネーゼがそれぞれ直営店を置いています。ツナギを買うにあたってはサイズ合わせが重要なので、自社商品の専門知識を有する直営店で買いたいものです。
今のところ一番の候補はRSタイチなのですが、ここだけ九州に店舗がありません。大阪出張の際に本店まで行くか、オートポリスの全日本の時にブースを出してくれたらいいんですが…。
いずれにしても、これからじっくり検討していこうと思います。

SPA直入スポーツ走行 2017.3.12

人生の考察
幸せって何だろうか? ということを時々考えます。抽象的な話ではなく、具体的な生活スタイルについてです。例えば、仕事が充実しているということ。あるいは家族が一人増えるということ。一般的には「幸せ」と称される事象に違いありませんが、ことバイク乗りにとっては、バイクに乗る時間が減ることを意味します。平日は家族と触れ合う時間がほとんど取れない程度に仕事に打ち込んで、限られた休日は家族のために全ての時間を費やすという、まっとうな日本人の平均的なあり方であろう生活スタイルは、(もちろん人により程度の差こそあれ)実際のところ何の不自由もなく、たとえ仕事でストレスを抱えたとしても家族と過ごす時間がそれを癒す役目を果たします。ここにバイクが介在する余地はありません。

 

では、こうした生活に無理やりバイクという趣味をねじ込んだらどうなるのでしょうか? よく、趣味はストレス解消になるなんて言いますが、それは嘘だと思います。バイクに乗れば確かに没頭できるし爽快感も得られます。しかしそれは現実逃避をしているに過ぎません。何か辛いことがあって、バイクに乗ればその瞬間は忘れることが出来ますが、マシンを降りた瞬間に再び現実が重くのしかかります。家族との触れ合いは心を癒し明日への活力を生み出すけれど、バイクに乗っても同じ感覚は得られないというのが僕の実感です。むしろサーキットにおけるスポーツ走行はタイム出しを気にするあまり、時にはそれ自体がストレスの原因になるという本末転倒が生じます。このように考えを進めると、バイクに乗る時間が少ないほど幸せである、という論理的帰結に至ります。
事実、ここ数か月は675Rやセローにほとんど触れることもなく、バイクについて考えることすらせずに過ごしてきましたが、それで不幸せだったかと聞かれれば全くそんなことはありません。

 

だったらバイクを降りるのか? と言えば答えはノーです。
なぜか? バイクは僕にとって(そして多くのバイク乗りにとって)中毒みたいなものだからです。そこに正当な理由など存在しません。
そう、単なる中毒なんです。

 

 

 

トレーニング
バイクに乗らず、ライディングについて考えない(イメージトレーニングをしない)時間が長期間に及ぶと当然ライディングのスキルは低下します。間隔をあけてサーキットを走れば以前のようなタイムが出ず、走り方をようやく思い出した頃には一日が終わるというパターン、よくある話です。バイクに乗る時間が限られる中でこうしたことを繰り返すのは実に非効率です。そこでせめて身体的にはバイクに乗れる準備をしておこうと考え、この冬の間は筋トレに励んできました。ライディングに必要な筋肉は主に下半身と腹筋・背筋であるという認識のもと、最近はバーベルトレーニングを取り入れ、スクワットを重点的に行っています。バーベルスクワットは下半身の筋肉に満遍なく効かせることができ、適切な負荷(重量)で行うことで比較的簡単に追い込むことが可能です。こうして両足が生まれたての小鹿状態になるたびに「しめしめ…」とひとり悦に入る日々を過ごしてきました。

 

 

 

2017年の走り初め
身体的な準備はするけれどライディングの欲求は高まらず、バイクも埃をかぶってバッテリーが上がりかけた状態で、とりあえず一回走っておこうと2017年の初走りを迎えたのがようやく先週の話です。
SPA直入です。

f:id:sundayrider:20170314135516j:plain

ロゴが新しくなって、コントロールラインの看板も塗り替わっていましたね。

 

走りについては特段語れるようなことはありませんが、筋トレ効果で体はよく動いていました。2本目、3本目の走行になっても体の踏ん張りがきくので少し気合を入れて走ってみたところ、どういうわけか(僅かながら)自己ベストを更新してしまいました。
SPA直入では昨年、2年ぶりに自己ベストを更新(過去記事)したのですが、その時は新品タイヤだったしそこそこ走りこんでいる時期でもありました。今回はそれなりに使い込んだタイヤ、久しぶりの走行であったにもかかわらずそれを上回ってしまい、妙な気分になりました。
まあ、バイクってこういうことがあるからやめられないんでしょうね…。

f:id:sundayrider:20170314145359j:plain

オートポリス&SPA直入 ハシゴ練習会

お世話になっているショップがオートポリスとSPA直入をハシゴして練習する企画を立てたので、参加してきました。
午前中はオートポリスへ。

f:id:sundayrider:20161124224715j:plain

ピット1枠を貸し切ってバイク7台を並べます。1枠貸切が2,000円、7台で割ると1台当たり300円弱。これで確実にピットを確保できると考えれば安いもんです。

f:id:sundayrider:20161124224711j:plain

 

走行の方は相変わらず台数が多くてコース内が混雑した状況でした。それは仕方がないとして、問題は我々の2輪枠と交互に組まれていた4輪枠です。10時半の走行でオイル漏れが発生し、その処理のため11時からの2輪枠が潰されます(12時からに変更)。コースのオイル処理が終わって11時半から再度4輪の走行となったのですが、この枠は大荒れで3回くらい赤旗が出た挙句、またもやオイル漏れが発生。結局その後の12時に振り替えられていた2輪の走行枠はキャンセルとなってしまいました。

 

僕達は午前中でオートポリスを切り上げて直入に移動する予定だったので、やむなくオートポリスは最初に1本走っただけで撤収です。もう怒り心頭です。だいたいね、10時半の枠で4輪がオイルを撒いて直後の2輪枠を潰したのだからオイル処理が終わった11時半の4輪枠を2輪枠に回せば良いのに、そのまま4輪を優先した結果さらに2輪に迷惑かけるってどんだけ〜って感じでした。

 

今年からオートポリスは施設内の設備破損等に対し費用を請求する旨のアナウンスがなされています。

施設の破損とその標準価格についてお知らせ

オイル処理は10mにつき5,000円だそうです。今回のオイル漏れは1ヘア先の左100Rからジェットコースターストレートまで続いていて、距離にすると1km前後あったように感じました。仮に1kmとして5,000円×100=500,000円となりますが、これ、オイル漏れを起こしたドライバーにちゃんと請求しているんでしょうかね…。
次は僕が転倒して赤旗の原因を作るかもしれないのでお互い様とはいえ、今回はちょっと目に余るものがありました。

 

さて、これでオートポリスを撤収し、今回ご一緒のみんなはSPA直入に向かいます。しかし諦めきれない僕だけは一人居残り練習することに。午後の走行は2輪、4輪ともトラブルなく通常通りの進行でした。僕自身は自己ベストをわずかに更新したものの、この日の目標タイムには届かず。でも、午前中のグダグダを乗り越えて最終的にはしっかり走り込めたので満足です。

 

 

 

それから急いで撤収し、SPA直入を走るトラ仲間の見学に向かいます。
まず3コーナー付近。
I社長。すごく久しぶりなスラクストンはやっぱり断トツにカッコいいです。

f:id:sundayrider:20161124224547j:plain

f:id:sundayrider:20161124224448j:plain

 

 

Tメカニック。

f:id:sundayrider:20161124224551j:plain

 

 

Sさん。デイトナ675をネイキッド化したような見た目ですが、実はストリートトリプルに675のシートカウルを移植しているそうです。

f:id:sundayrider:20161124224452j:plain

f:id:sundayrider:20161124224455j:plain

 

 

Yさん。

f:id:sundayrider:20161124224445j:plain

f:id:sundayrider:20161124224545j:plain

 

 

Hさん。

f:id:sundayrider:20161124224542j:plain

 

 

続いて4コーナー付近。
Tメカニック。ライディングに対する熱意がとても強く、来年あたり劇的に速くなるのではと思います。

f:id:sundayrider:20161124224605j:plain

f:id:sundayrider:20161124224706j:plain

 

 

Sさん。上体の伏せ具合やイン側ステップへの足の置き方がカッコいいです。写真映えのするフォームだと思います。

f:id:sundayrider:20161124224607j:plain

f:id:sundayrider:20161124224701j:plain

 

 

Hさん。余裕を感じさせるフォームで安定感があります。

f:id:sundayrider:20161124224602j:plain

f:id:sundayrider:20161124224657j:plain

 

SPA直入に到着したのが遅くなったので全員分の写真は撮れませんでした。夕方になって周辺が暗く、僕の腕不足と望遠レンズの性能不足のせいで画質があまり良くありません。こうやって人のライディングシーンを撮影していると、良い望遠レンズが欲しくなりますね…。