オートポリス スポーツ走行 2017.10.9

体育の日、今年はオートポリスでスポーツ走行です。

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天気良し、気温25℃、路面温度35℃前後。今日タイムを出さなかったらいつ出すんだっていうコンディションです。まぁ、出ませんけどね。

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曲げる意思を持って走る
先月の走行ではコーナーの入口で向きが変わらない現状が明確になったので、これに基づいた課題に取り組んで走ります。それは「コーナーの入り口でバイクを曲げる、曲がるんだという強い意志を持って臨む」というものです。
こう書くと、いやいやライダーがバイクを曲げるなんておこがましい、二輪車というのはそもそも曲がるように設計されているのであって、人間ができるのはバイクが曲がろうとする動き(セルフステア)を妨げないことだけだ、とツッコミを入れたくなる向きも多いと思います。確かにその通りなんでしょうけど、セルフステアというのは僕のようなシロウトがバイク任せに乗って自動的に機能するようなやさしい代物ではなく、積極的に曲げる気持ちと身体の動きがなければ引き出せないと思うのです。

 

具体的には、

  • 曲がる方向にしっかりと目線を向ける、「そっちに曲がりたい」という情熱をもって見る。
  • 着座位置の確認と荷重の意識。シートの真ん中からやや後ろ乗りを維持しながら、外足の膝~タンクを介してフロントタイヤに荷重する意識で。
  • コーナー進入に勢いを持たせる。躊躇のない速度から進入し、減速で沈んだフロントフォークを伸ばさないように旋回へ繋げる努力をする(難しいけど)。
  • 背中をイン側の芝生に接地させるくらいの勢いで寝かし込む。

以上のような課題を持って走ります。

 

結果、目指す走りにはまだほど遠いけれど、とりあえずベストの2.5秒落ちまで戻すことができました。 直入換算で約1秒落ちってところです。

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転倒後の復帰初走行が2分12秒、2回目が2分10秒でしたので、歩みは遅いですが少しずつ前に進んでいるようです。

 

 

 

目の前でハイサイド
走行途中に僕よりもペースが少しだけ遅い1,000cc車両が走っており、抜くタイミングを計っていました。デイトナのような600ccクラスが1,000ccを追い抜くポイントの一つは1ヘアです。直角の右3コーナーから切り返して左・左の4~5コーナーを抜けて右のヘアピンにつながるテクニカルなセクションなので、ミドルクラスの俊敏さを生かして4~5コーナーまででアウト側に並び掛ければヘアピンの進入でインに入れるわけです。

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セオリー(?)通り3コーナーで前を走る1,000ccの直後に着けて4コーナーからアウトに並びかけようとしたのですが、この周は先行車のペースが少し上がったようで間隔が詰まりません。どうしようか様子を見ていたところ、4コーナーから5コーナーの繋ぎ区間で1,000ccのリアの挙動が一瞬乱れて、アッと思った瞬間ハイサイド!
マシンから投げ出されたライダーと横倒しになったバイクが目の前を滑っていくので、「アワワワ、 轢く〜! 巻き込まれる!」とパニックになりました。転倒車とライダーはそのままアウト側のグラベルに流れていったので幸い衝突は免れましたが、目と鼻の先で起きた出来事に心底肝を冷やしました。もしあの時、前車を抜きにかかっていたら。アウト側に並びかかっていたら。ハイサイドに巻き込まれて、僕も決して軽傷では済まされなかったに違いありません。
すぐに赤旗が提示され救護車も出動していましたが、転倒したライダーの怪我が酷くないことを願うばかりです。

夏は遠くになりにけり

久しぶりにセローでふらっとツーリング。すっかり秋になりました。

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セローはウィリー練習で転倒して外装は結構傷だらけ、チェンジペダルが曲がったりしてますが、今のところ何の修理もせずに普通に乗れています。さすがオフ車は頑丈です。
しかし最近は乗る機会が減ってメンテナンスもろくにしていませんでした。購入して1年が経ったのでショップで点検してもらおうと預けると、「チェーンが錆び錆びですよ」と指摘を受ける始末。こんな最低限のメンテもやらないようではライダーとして失格ですね…反省です。

 

さて、今度の週末はオートポリスに行く予定です。晴れてほしいなぁ。

スランプ到来

転倒から復活して2度目のオートポリスです。
台風一過の晴天、気温25℃前後、タイムの出しやすい季節を迎えました。この日のために体調も万全に整えて、今までだったら自己ベスト更新に向けて鼻息を荒くしているところです。

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タイムは?
今回は13時の枠から3本しっかり走り込んで、ベストの4秒落ち(2分10秒)という結果でした。前回の6秒落ちに比べれば少しは前進したと言えますが、内心2分8秒くらいまでは戻したいと思っていたので落胆しています。

 

 

 

原因は?
やはり転倒のイメージが抜けず動作に躊躇が見られます。
特にコーナー入り口で、

  • マシンの寝かし込みに躊躇があり、バンク角が浅い
  • ブレーキを残しながらの進入でフロントへの荷重をためらってしまい、強い動作ができない

結果として一次旋回で全然向きが変わりません。自分の意志で積極的に曲げるのではなく、バイクが勝手にダラダラ曲がっている感覚です。コーナーはただやり過ごすだけ、しかもその時間がやたらと長く、いつまでたってもアクセルを開けていけません。遅いうえにコーナーリングの充実感がなく、走っていて楽しくありません。
左コーナーはまだマシですが、転倒した右コーナーはとてもぎこちない乗り方になっていると感じます。もともと僕は(多くのツーリングライダー同様に)右コーナーが苦手で、サーキットを走り込むうちに苦手意識が薄れていったのですが、また以前の状態に戻ってしまったみたいです。

 

 


なぜ躊躇するのか?
なぜ躊躇するのか、それが最大の問題です。
転倒して怖いからだ、と言えばその通りです。でも前回の転倒では肉体的な痛みがほとんどなく、反射的な恐怖を身体に刷り込まれたという感覚はありません。あのようなフロントからのスリップダウンは、サーキットにおいて現代の装具であれば大きな怪我はしない、という理解もあります。
それよりも転倒によってまた多額の修理代が発生することや、短期間で再び転ぶとバイクそのものに対して嫌気がさすのではないか、という間接的な理由が体の動きを制限しているように思えてなりません。
つまり怖いといっても反射的な反応というより理性的な抑制に近い、あるいはその半々だと感じています。だったらその抑制を解いてしまえばいいんじゃないか、転んでも大怪我しないんだしその後のことは起きてから考えればいいと割り切ればいいじゃないかとも思うのですが、これが選手権を戦う若者ならいざ知らず、いい年して家族もあって社会的な役割もそれなりに求められるという、典型的な中年ライダーにとっては簡単なことではありません。

 

 

 

ライディングの問題点は?
技術的な面を考えると、転倒の原因が明確でないことがこのような躊躇を生んでいます。自分の操作としては何ら無理をしていない、普段通りだったのに気づいたら地面を滑っていたという事実。唯一考えられるのはフロントタイヤのアブレーションが酷く、それに起因しているだろうという推測。
ライディングの瑕疵がはっきりしていればその点だけを直せば良いけれど、それが明確でない場合は、本来正しいはずの部分も含め全ての動作に疑念を抱きながら走らざるを得ません。

 

 

 

対策は?
これといった特効薬はなさそうなので、地道に走り続けて以前の状態に戻るのを待つしかありません。思えば675Rに乗り換えた時もタイムが大幅に落ちて、乗り換える前のベストを更新するのに2年の歳月を要しました。何度サーキットに通っても思うような走りができず、もうバイクを降りようかと悩んだこともありました。今回もそれに匹敵するスランプかもしれません。しかしスランプの時は、好調の時に行わない試行錯誤を繰り返すことになって、自分のライディングを見つめなおす良いきっかけになることも確かです。目先のタイムに囚われず課題を持って考えながら乗り続けていれば、時間は掛かっても必ず以前と同じ状態に戻れる、そしてその先のレベルに向かっていける。そう信じる以外に解決の道はないというのが、現状の結論です。