5年目のCB1100RS

最近ちょっと忙しくて久しぶりの更新です。
先週末にCB1100RSで阿蘇ツーリングへ出掛けました。九州は前日に梅雨入りしたばかり、しかしこの日は朝から晴れ間が広がるバイク日和でした。
いつものように日田のセブンイレブンからスカイファームロードに向かい、亀石峠で一休み。

晴れてはいるのですが、昨晩の雨で大気中にモコモコと水蒸気が立ち込めているような空模様。

 

 

朝日に照らされて何もかもが輝いて見えます。この瞬間が最高に清々しいです。

 

 

今回は仙酔峡を目指しました。ミヤマキリシマの群生地として有名ですが6月に入って見頃はとうに過ぎており、辺りは登山客を除いて閑散としています。しかしここは絶景、花の季節を過ぎても来る価値があります。

 

 

続いて阿蘇望橋へ。

重厚な屋根が組まれた橋で、特徴的な外見からSNS等で目にするスポットです。実際に来てみると周辺には何もない場所にポツンと存在し、なぜこのような建造物がこの地に置かれたのか不思議な感じがしました。

 

 

ミルクロードは春の野焼きを経て新緑が隆盛を誇っています。秋に広がるすすきの穂も格別ですが、いつの時期に訪れても阿蘇は感動を与えてくれます。

 

 

CB1100RS 5年目のインプレッション
CB1100RSは車重250kg超、鉄フレームにリア2本サスと古典的な車体構成。前後サスは特段グレードの高い仕様でもなく、やや動きすぎる(柔らかすぎる)と感じます。速く走らせるならバネを硬くする方向か、少なくとも減衰をもっと効かせて落ち着きを持たせたいところです。

ただしそれは、速く走るにはどうすればよいかという話。
ツーリングは、
❌ 速く走ることが目的
⭕️ 楽しく走ることが目的
です。
年初にVFR800Xというバイクを借りてツーリングしたところ、足回りの出来が良くCB1100RSでは挙動が落ち着かないシーンでも一発で収束する安定感がありました。V4エンジンは高回転まで軽々と回りどこまでも加速していきます。マシン性能という点では間違いなくVFRの方が上で、とても快適かつ速く走ることができました。

しかし高性能ゆえに知らず知らず速度が出過ぎていることが度々あり、ワインディングで楽しく走ろうと思うとそれなりにペースが上がってしまいます。剛性の高いバイクで車体の美味しい部分を味わうには自ずと速度を上げてリスクを背負うことになるのです。

 

翻ってCB1100RSは低い速度域から前後サスの動きが明確に感じられるし、切り返しなどで性急な体重移動を行えばすぐに“お釣り”をもらうことになります。乗り手の操作に対してマシンがどう反応するか、その因果関係が非常に分かりやすいので安全な速度域でバイクと対話しながらメリハリを付けて走ることができます。僕はこのような走り方がツーリングの醍醐味だと考えています。剛性が高い(限界が高い)バイクだとなかなかそうもいきません。

膝擦りも、アマリングも、他車と比べて速いか遅いかも、そんな自意識は全てゴミ箱にポイッと捨ててマイペースで走りを堪能する。CB1100RSはそんな楽しみ方に最適なバイクだと改めて思います。