夜景とCB1100RS

CB1100RSで夜景撮り。

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初めて夜景撮影にトライしてみたのですが、なかなか楽しいものです。
撮影のポイントとしては、

  • 三脚は必須
  • F値は絞り気味で、
  • シャッタースピードを長く
  • ISO感度はなるべく低く 

といった感じでしょうか。上記画像はF8、SS30秒、ISO100です。
三脚さえあれば僕のような初心者でもそれっぽい画が撮れてしまうのが、夜景の意外な魅力ですね。

初回点検とCB1000R試乗

CB1100RSの購入から1か月が経過しましたので初回点検へ。整備の待ち時間を利用して、先月発売されたばかりのCB1000Rに試乗してみました。

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(写真を撮り忘れたのでホンダのHPから画像を拝借)

 

www.honda.co.jp

 

 

 

CB1000Rの簡易インプレッション
短時間の試乗でたいしたことはわかりませんが、CB1100RSとの比較という視点でインプレを少々。
全てにおいて「硬質な感触」というのが第一印象です。エンジンフィールやシフトタッチ、サスの動き、ライディングポジションとシート。CB1100RSと比べると全てがかっちりとしたソリッドな感触です。以下、各部について見ていきましょう。

 

 

 

【エンジン】
騒音規制緩和の恩恵を受けて、純正マフラーの音量はCB1100RS同様に大きめ。しかし同じリッター直4エンジンでも音質は結構違っていて、CB1100RSは重低音が強調されているのに対しCB1000Rはややキーが高く硬質で獰猛な印象。スロットルを開けた時にエンジンから伝わるヒリヒリとした振動も含めて、いかにもSSのエンジンそのものといった凄みが感じられます。レスポンスはダイレクトかつ回転上昇が速いので、知らず知らず高い速度に達しがちです。

 

 

 

【クイックシフター】
CB1000Rにはアップ側/ダウン側双方に対応するクイックシフターが装備されていて、公道の低い速度域でも作動は確認できました。ただアップ側は点火カット(スロットルオフ?)の時間が長いのか、シフトチェンジの際に一瞬もたついてから加速します。デイトナ675Rのクイックシフターがほとんどシームレスに加速を続けるのに比べるとややタイムラグを感じました。試乗では低回転でしか試せなかったので、高回転まで全開で回してシフトアップするクイックシフター本来の使い方であれば変わってくるのかもしれません。

 

 

 

【ライディングポジション/シート】
ライディングポジションは軽い前傾姿勢のCB1100RSよりさらに前傾が強く、ハンドル幅はやや広め。感覚的にはタンクに覆いかぶさるようなポジションです。シートはかなり硬めで、サスから伝わってくる路面の細かな情報がお尻にダイレクトに響きます。
前傾はSSのようなキツいものではなく広めのハンドル幅も不自然さはありませんが、ゆったり乗るのではなく、ライダーがバイクへ積極的に働きかけることを前提にしているポジションだと感じます。

 

 

 

【足回り、ハンドリング】
前後サスはCB1100RSと比べると沈み込みが少なく減衰も強く効いている様子。車重はCB1100RSより40kg軽量で、跨った瞬間から600ccかと思うような軽さを感じます。ハンドリングについては試乗コースが交差点を曲がるくらいしか試せなかったのでよくわかりませんが、サスやエンジンの特性からそれなりの高荷重を想定しているものと思われます。
CB1100RSは交差点など低速時のハンドリングに少し癖があってフロントの舵角の付き方がやや不自然に感じることがありますが、CB1000Rはそのような違和感もなくクルリと向きを変えてくれました。

 

 

 

まとめ
同じホンダのリッター直4ネイキッドとはいえ、2台を乗り比べると全く違う性格のバイクでした。CB1000Rはエンジンのレスポンス、乗車姿勢、足回りの設定など全てにカチッとした節度とダイレクト感があり、明確にスポーツ寄りのマシンです。雑誌やネットの記事で「オールラウンダー」という表現を見かけますが、個人的にはかなり割り切った性格に仕立ててあると感じました。
このようなバイクの宿命として、ゆっくり走るのが苦手というかバイクから急かされる傾向があるだろうとの推測も立ちます。SSのエンジンと高荷重に応えるサスは美味しい領域・乗って楽しい速度域が高いので、気持ちよく走るにはペースを上げざるを得ません。また積極的に体を動かすのに適した乗車姿勢は、のんびりしたペースで淡々と走っていると肩が凝って疲れるものです。


一方でCB1100RSは全ての面で角の取れた、乗った瞬間から体に馴染むような優しさに包まれています。エンジンは3,000回転以下の低速域が気持ち良く、車の流れに合わせたペースで淡々と走ることも苦痛ではありません。優しいだけでなく、豊潤なトルクに満ちたエンジンは大型バイクらしい刺激も備えています。しかしコーナーリングは乗り手のイメージより大回りしがちで旋回性そのものは高いとはいえず、どちらかといえば速く走ることは苦手です。


バイクの完成度という観点ではCB1000Rの方が間違いなく上でしょう。しかしこの2台は別ジャンルといえるほど性格が違うので、そもそも比較の対象にはならないかもしれません。最新の高性能なスポーツバイクを堪能したいならCB1000Rだし、スペックや速さに囚われず空冷エンジンの魅力や昔ながらのスタイリングに胸がときめいてしまった人はCB1100以外に選択肢はありません。
考えてみればホンダのリッター直4ネイキッドは既にCB1300とCB1100があるわけで、CB1000Rはスポーツ色を強くしてこの2台と棲み分けを図っているのでしょう。

 

というわけでCB1000Rの試乗を通じ、図らずもCB1100RSの魅力を再確認することになりました。やっぱり僕はCB1100RSが好きです。

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惚れたバイク

すっかりCB1100RSの虜になりました。

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非常にイージーなハンドリングや力感溢れるエンジンなど乗り味が秀逸であることも理由の一つですが、それより何より「これこそバイク」というスタイリングに盲目的な恋の感情を抑えきれません。バイクに乗る時間よりもバイクを停めて愛でる、ファインダー越しに眺める時間の方がずっと長いといった有様です。

 

あぁ…このバイクはなんとフォトジェニックなのでしょう。

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