YZF-R25

本年2回目のSPA直入です。

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施設入口の看板も新しくなっていました。

 

 

 

ZX-10R
この日は午前中貸切が入っていたので昼頃到着すると、知り合いのTさん発見。
Tさんはデイトナ675初期型のオーナーですが、現在はすごいZX-10Rに乗っています。
その、すごい10Rがこちら。

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某有名ショップの社長が前オーナーとのことで、各部に手が入っている模様です。

 


走行写真も盗撮しておきました。望遠レンズがないので残念な写りですが…。675で走っている時と比べてバンク角が深く、不安なく乗れているように見えました。

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Tさん曰く、デイトナ675と比較すると、

  • バンク中に安定感があり、とても走りやすい。
  • 1000ccだけどライディングポジションはコンパクトで、コーナーの寝かしこみ、切り返しで重さを感じない。
  • 675より良く曲がる、深くバンクさせなくても自分の感覚より良く曲がるので、慣れないとイン側にコースアウトしそうになる。
  • 立ち上がりで勝手にフロントが浮いてくる、加速感がすごい。
  • 例えばSPA直入を同じ48秒で走るにしても、675では一生懸命走る必要があったが、10Rでは余裕がある。
  • 全ての面で高性能、ポテンシャルの高さを感じる、これを全て引き出すのは一般のライダーでは難しいのでは。

とのことでした。すごいですねぇ…。

 

 

 

YZF-R25
さて、僕自身はというと、この日は675Rではなくトラ仲間のIさんにお借りしたYZF-R25で走行です。

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このバイクには昨年少しだけ乗る機会があったのですが、全開走行するのは今回が初めて。250ccクラスでSPA直入を走るのも初めてです。
1本目は探り探り走りながら徐々にペースを上げて54秒台。
左コーナーをバンク中、足元から「ガサッ、ガサッ」と音が聞こえるのでピットに戻って確認してみると、

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サイドスタンドの先端を擦ってしまっていました。危ないので2本目はスタンドを外して走行。すると今度はステップが接地します。

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一応バックステップが組まれていて高い位置にセットしてあるのですが、それでもバンク角が不足しているようです。これは対策が必要です。


原因の一つはサスにもあります。特にリアサスが柔らかすぎるみたいで、コーナーリング中にボヨンボヨンとピッチングが起き、サスが沈み込んだ時にステップが接地するようです。この現象は1コーナーとヘアピンの進入、車体を寝かしこんでいくタイミングで顕著に現れていました。両区間とも体をしっかり脱力してイン側に目一杯荷重し向きを変えていきたいところですが、ステップの接地が気になって恐る恐るバンクさせるしかありません。コーナーの入口ではフロントに荷重が寄って、リアはさほど沈んでいかないというイメージを持っていたのですが、実際はバンクさせるに従ってリアにも相応の荷重が掛かっているということでしょうか。
対応として、まずはリアのイニシャルを掛けて沈み込みを抑えなければいけません。コーナーリング中の「ボヨンボヨン」に対しては減衰の調整ができれば良いのですが、R25のノーマルサスにはその機能がないようです。そもそも街乗り用に作られているバイクですから、本気でタイムを出そうと思ったらフロントフォーク、リアサスともに何かしらの手を入れないといけないんでしょうね。


こんなのとか。

ヤマハR25/R3 リアショックアブソーバー [ÖHLINS Advanced Suspension Technology]

 

正立用カートリッジキット [ÖHLINS Advanced Suspension Technology]

 

 

こんなのとか。

ワイズギアKYBスペシャルサスペンション リア | ワイズギア

 

ワイズギアKYBスペシャルインナーキット | ワイズギア

マシンのオーナーであるIさんに期待しましょう。

 

そのほか、走行で感じた点は以下の通りです。

  •  純正のスプロケではファイナルが合っていない。1コーナーからブラインドコーナーまでの区間を3速で走ろうとすると、回転数が高すぎて最もスピードの乗るブラインド手前でエンジンがふんづまってしまう。4速で走ると回転数がやや低くパワーバンドを外している印象。もう少しショートに振って、4速で回転数が合うくらいのセッティングがいいかも?
  • どの回転数でシフトアップしたらいいかわからない。レッドは1万4,000回転からだけど、どこまで引っ張るべきか? 1万回転くらいで早めのシフトアップをした方が良いのか?
  • タンクにストンプグリップ等の滑り止めが欲しい。
  • 600ccクラスと比べれば当然非力なので、コーナーリングで高い速度を保つミニバイク的な走りの組み立てになりそう。
  • 体力的には675Rより楽、20分の走行枠をノンストップで走りきれる。

というわけでこの日は2本走行して後半はアベレージ53秒台、ベスト52秒9でした。
ちなみにタイヤはディアブロスーパーコルサ(A)という高級そうな銘柄を履いていますが、現状の車体ではややオーバースペックではないかと感じます。バンク角の確保とサスの調整によって乗り手が安心してマシンに荷重できる素地を作っていくのが、差し当たってやるべきことのように思います。

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 今回R25を快く貸していただいたIさん、本当にありがとうございました。250ccで初めてのスポーツ走行、とても良い経験になりました。サイドスタンドや左側ステップを削ってしまってスイマセンでした。ブログで好き勝手書いて申しわけありません。
もう少し練習してみんなでSPA直入の耐久レースに出たら、きっと楽しいと思います。

革ツナギ

今から8年前に初めて革ツナギを買いました。
HYODの、下から2番目に安いモデルでサイズ調整やプロテクション(D3O)の追加など含め税抜き19万くらい。以来このツナギを使い続けてきました。転倒歴はコースアウトからグラベルでのボテゴケが2回とローサイドのスリップダウンが1回。転倒によるダメージは軽微でまだまだ使用に耐え得る状態です。ただ問題は膝の部分、ニーグリップの際にストンプグリップと擦れてボロボロになってしまいました。一度この部分の補修もしたのですが、しばらくしたら再び補修部分から破けて今では完全に革の内側が露出してしまいました。

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8年間使い続けたし、そろそろ買い替え時だろういうことで次期ツナギの物色を始めました。

 

 

新しいツナギを選ぶにあたり一つ条件があります。エアバッグです。現在はhit-air製、ツナギの上から着る外付けタイプを使用しています。

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hit-air/無限電光株式会社

 

着用し始めてからまだ転倒していないので実際の効果を体験できていないのですが、ほかの着用者の経験談を聞くと怪我の防止・軽減に有用であることは間違いなさそうです。バイク乗りにとって安全は全てに優先しますから、ツナギを買い替えてもエアバッグの着用は不可欠だと考えています。
唯一のデメリットは見た目です。せっかくお気に入りのデザインのツナギを新調しても、その上からエアバッグのベストを着ると台無しになってしまいます。
この問題を解消してくれるのが、最近少しずつ増えてきているエアバッグ内蔵型のツナギです。ネックガード(背中のコブ)にエアバッグが埋め込まれているため普段の見た目は従来のツナギと大差ありません。これは画期的だと思いました。かなり高価である点が問題なのですが…。
このタイプの取り扱いがある主なメーカーは、ダイネーゼ、RSタイチ、クシタニです。この3社とHYOD(エアバック内蔵型ではない)の中から、次期ツナギを検討しようと思います。

 

 

 

HYOD
まずHYODです。僕自身が現在使用しているので適正なサイズを把握しているし、ブランドイメージ、デザイン、品質、どれを取っても申し分ありません。候補として考えているのは「DYNAMIC PRO NEO-DHARTI-R D3O」というモデル。シンプルなデザインです。

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HRSD04D //RACING LEATHER SUITS //HYOD PRODUCTS

 

標準のデザインでも十分良いのですが、さらにカラーオーダーでアレンジできます。
例えばスズキ風に。

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SBKカワサキ風。

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白・赤・黒の675Rに合わせてこんなカラーにしてみたり。

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た、楽しい…。
しかし残念ながらHYODはエアバッグ内蔵型ではないため、この上にベストを着ることになってしまいます。

 

 


RSタイチ
T-RAPSと呼ばれるエアバッグ内蔵型のツナギがラインナップされています。エアバッグはhit-airと同様、ワイヤーで車体とつなぐタイプです。ハーネスの形状を見ていると、車体側は今使用しているものをそのまま使えそうです。
候補はGP-MAX R103の黒。

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NXL103_T-RAPS GP-MAX R103 T-RAPS / RS タイチ / RS TAICHI

ただしハイエンドモデルだけあって、中古のセローが余裕で買えるようなお値段となっております。

 

 


クシタニ
クシタニにもエアバッグ内蔵型モデルが一つだけありました。こちらもワイヤーでつなぐタイプです。天下のクシタニですから、品質面では何の問題もないはずです。
でもデザイン的にはイマイチ好みじゃないなぁ…。

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バイク用品のKUSHITANI|K0067XX イノベーションスーツ

 

 


ダイネーゼ
ダイネーゼだけは特殊で、エアバッグと車体をつなぐワイヤーが存在しません。詳しい説明はダイネーゼのサイトにありますが、どうやらツナギにはライダーの動作を感知するセンサー及びそれを検証するCPUが埋め込まれており、転倒するような激しい動作が起こった際には即座にセンサーが検知し、極めて短い時間でエアバッグを作動させる仕組みのようです。すごくハイテクです。

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D-AIR® RACING MISANO ESTIVA|DAINESE JAPAN

ダイネーゼのツナギのことをネットで調べていると、とにかくサイズがキツいという声が多数出てきます。もともとツナギというのは体にぴったりしたサイズで着るのが基本(大きめサイズで革のダブつきがあると体の保護にならない)ではありますが、ダイネーゼはそれをとことん突き詰めて考えているようです。サイズが合わないのではなく、ショップで超ぴっちぴちサイズを勧められるみたいで、新品ツナギは一人で着ることも脱ぐこともできないのがデフォルトのようです。ライディングの際の運動性には全く問題はなく、また2~3回着ると革が馴染んでくるそうですが…、ちょっと尻込みしてしまいます。

 

 


直営店の存在
さて、僕の住む九州地方ではこれら4社のうちHYOD、クシタニ、ダイネーゼがそれぞれ直営店を置いています。ツナギを買うにあたってはサイズ合わせが重要なので、自社商品の専門知識を有する直営店で買いたいものです。
今のところ一番の候補はRSタイチなのですが、ここだけ九州に店舗がありません。大阪出張の際に本店まで行くか、オートポリスの全日本の時にブースを出してくれたらいいんですが…。
いずれにしても、これからじっくり検討していこうと思います。

SPA直入スポーツ走行 2017.3.12

人生の考察
幸せって何だろうか? ということを時々考えます。抽象的な話ではなく、具体的な生活スタイルについてです。例えば、仕事が充実しているということ。あるいは家族が一人増えるということ。一般的には「幸せ」と称される事象に違いありませんが、ことバイク乗りにとっては、バイクに乗る時間が減ることを意味します。平日は家族と触れ合う時間がほとんど取れない程度に仕事に打ち込んで、限られた休日は家族のために全ての時間を費やすという、まっとうな日本人の平均的なあり方であろう生活スタイルは、(もちろん人により程度の差こそあれ)実際のところ何の不自由もなく、たとえ仕事でストレスを抱えたとしても家族と過ごす時間がそれを癒す役目を果たします。ここにバイクが介在する余地はありません。

 

では、こうした生活に無理やりバイクという趣味をねじ込んだらどうなるのでしょうか? よく、趣味はストレス解消になるなんて言いますが、それは嘘だと思います。バイクに乗れば確かに没頭できるし爽快感も得られます。しかしそれは現実逃避をしているに過ぎません。何か辛いことがあって、バイクに乗ればその瞬間は忘れることが出来ますが、マシンを降りた瞬間に再び現実が重くのしかかります。家族との触れ合いは心を癒し明日への活力を生み出すけれど、バイクに乗っても同じ感覚は得られないというのが僕の実感です。むしろサーキットにおけるスポーツ走行はタイム出しを気にするあまり、時にはそれ自体がストレスの原因になるという本末転倒が生じます。このように考えを進めると、バイクに乗る時間が少ないほど幸せである、という論理的帰結に至ります。
事実、ここ数か月は675Rやセローにほとんど触れることもなく、バイクについて考えることすらせずに過ごしてきましたが、それで不幸せだったかと聞かれれば全くそんなことはありません。

 

だったらバイクを降りるのか? と言えば答えはノーです。
なぜか? バイクは僕にとって(そして多くのバイク乗りにとって)中毒みたいなものだからです。そこに正当な理由など存在しません。
そう、単なる中毒なんです。

 

 

 

トレーニング
バイクに乗らず、ライディングについて考えない(イメージトレーニングをしない)時間が長期間に及ぶと当然ライディングのスキルは低下します。間隔をあけてサーキットを走れば以前のようなタイムが出ず、走り方をようやく思い出した頃には一日が終わるというパターン、よくある話です。バイクに乗る時間が限られる中でこうしたことを繰り返すのは実に非効率です。そこでせめて身体的にはバイクに乗れる準備をしておこうと考え、この冬の間は筋トレに励んできました。ライディングに必要な筋肉は主に下半身と腹筋・背筋であるという認識のもと、最近はバーベルトレーニングを取り入れ、スクワットを重点的に行っています。バーベルスクワットは下半身の筋肉に満遍なく効かせることができ、適切な負荷(重量)で行うことで比較的簡単に追い込むことが可能です。こうして両足が生まれたての小鹿状態になるたびに「しめしめ…」とひとり悦に入る日々を過ごしてきました。

 

 

 

2017年の走り初め
身体的な準備はするけれどライディングの欲求は高まらず、バイクも埃をかぶってバッテリーが上がりかけた状態で、とりあえず一回走っておこうと2017年の初走りを迎えたのがようやく先週の話です。
SPA直入です。

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ロゴが新しくなって、コントロールラインの看板も塗り替わっていましたね。

 

走りについては特段語れるようなことはありませんが、筋トレ効果で体はよく動いていました。2本目、3本目の走行になっても体の踏ん張りがきくので少し気合を入れて走ってみたところ、どういうわけか(僅かながら)自己ベストを更新してしまいました。
SPA直入では昨年、2年ぶりに自己ベストを更新(過去記事)したのですが、その時は新品タイヤだったしそこそこ走りこんでいる時期でもありました。今回はそれなりに使い込んだタイヤ、久しぶりの走行であったにもかかわらずそれを上回ってしまい、妙な気分になりました。
まあ、バイクってこういうことがあるからやめられないんでしょうね…。

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